“なんで”
そう言われて確かになと思った
だって
ただ迎えに来たのならそのまま私の手を引いて行けばいいだけ
なのにも関わらず、“洗脳”することで私が他と干渉することが出来ないようにしている
先程まで誰かと戦っていたはずの玄野がいつの間にか傍に来ていた
上鳴の個性をコピーしていたのか、バチバチと電気を出しながら少しずつ物間が距離を詰まる
それを軽々しく避ける玄野
全員こちらの状況を戦いながらも伺っていたのか、
玄野の告発に数人の動きが止まった
聞き耳を立てていた内の数名が声を荒らげて否定をしたけど
それを軽くあしらう廻
本人から直接聞くべきだ
その一言で
互いが自分達の理由のために戦っていた争いが止まった
そしてまるで引き寄せられるかのようにみんなの視線が一斉にこちらに向く
心操の視線が私の視線とぶつかり、絡み会った瞬間
パンッと弾けるように、今までモヤのかかっていた思考が一気に晴れた













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!