第44話

☽ ⋆゜
823
2021/05/26 16:55



ねぇ、神様。


どうかお願いします






ずっと、ずっと…

グガと一緒にいさせてください。

































何だかすごく、悲しい夢を見た気がする。




グガと一緒にいられなくなっちゃうような、そんな夢。
















TH
TH
はぁ…頭痛い…
JK
JK
ヒョン、おはようございます
って、なんか顔赤くないですか?
TH
TH
あ、グガおはよ…
ちょっと頭痛いから風邪引いちゃったかも…
JK
JK
ちょっとおでこ触っていいですか?
TH
TH
ん…



なんだか体が凄くだるくてグガが心配してくれているけどそれに答えるのも億劫で曖昧に返事をする。





JK
JK
あっつ
結構熱ありますね…とりあえず寝ててください、すぐまた戻ります
TH
TH
ぁ…
 



僕のおでこを触って確認したあと、すぐにどこかへ行ってしまって。


離れる瞬間、何故か行かないで欲しくなって咄嗟にグガを引き留めようとしたけどなんて言えばいいのかわからなくて




結局なにも言葉が出ないまま、グガは出ていってしまった。










さっき見た夢も相まってか、どうしようも無く胸が痛くなって鼻の奥がツーンとしてきた。





TH
TH
うぅ…、ぐがぁ…っ




我慢しようと思ったけどやっぱり涙は自分では止められなくて。


一度あふれた涙は休むことなく頬から顎へ伝う。







JK
JK
あーもう。また泣いてる。
TH
TH
え…ぐが…



どこかへ行ってしまったはずのグガが何故か目の前にいて少し乱暴に僕の目をゴシゴシと服の袖で擦った。




だけどそれが暖かくて。










JK
JK
泣かないでくださいよ
かわいすぎて食べたくなっちゃいますから
TH
TH
ぐがのばかぁ…!




なんて、そうやってまた僕が元気になる方法を知ってるんだ。























🐰🐯

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