ジミナが出て行ってしまって寂しくなった僕はシュガヒョンの部屋の前に来た。
コンコンとノックをするとすぐにシュガヒョンは迎え入れてくれた。
今日のシュガヒョンはいつもより優しい気がした。
部屋に入れてもらってソファに座るとホットミルクを出してくれた。
僕はノアさんからきたメッセージを見せながら事の経緯をシュガヒョンに話した。
しばらく僕とシュガヒョンの間には沈黙が流れた。
だけどそれを破ったのはシュガヒョンだった。
グガが僕のことを飽きる理由なんて山ほどある。
可愛くないし我儘だしいつもツンツンしちゃうし…
シュガヒョンはそう言って少し切なそうに笑って僕の頭を撫でた。
なんだかいつものシュガヒョンじゃないみたい…
そう言って少し自嘲するように笑った。
そう言って苦しそうに笑いながら僕を優しく抱きしめた。
きっと振られちゃってもそれはいい経験になると思うから。
シュガヒョンな僕の言葉に嬉しそうに笑いかけて背中を押してくれた。
🐰 🐯
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。