第31話

☽ ⋆゜
943
2021/05/24 01:56



あれからまた数日が過ぎた。



変わらずグガとのペアリングは僕の右手の薬指にはまったままだ。






毎日この指輪を見て、そっと口付けをする。

それが僕のルーティーンになりつつある。







そして今日は僕のVライブの日。





やっぱり2人ですることは出来なくて。

隠さなきゃいけない、という事実を目の当たりにするの胸が苦しい。





だけどグガは部屋から出ていこうとしなくてずっとベッドに座っている。













僕も行って欲しくないんだけど、やっぱりバレないかな?って不安になる反面



気づいて欲しい、そう思う自分がいるのも確か。










TH
TH
あんにょん





そうしてまた、秘密のVライブが始まった。










暫くアミのコメントを読んだりしながら雑談していたけど

なんだかどうしようも無くグガのところに行きたくなってしまって。





着替えてくる、と言ってその場を離れた。











グガの傍によると、一瞬クスッと笑ってすぐに僕を抱き寄せた。


そしてそのまま僕の顎を掬ってキスをした。






TH
TH
…ん、っん、



BGMだけが聞こえる部屋に小さなリップ音が響く。



バレてるんじゃないかな、そう思えば思うほど鼓動は早くなって

胸がうるさいくらいにドキドキと高鳴る。





JK
JK
かわいい…
TH
TH
ぁ…っ、




グガが僕の耳に口を寄せて、僕にしか聞こえない声でそう言った。



だいすきな人のだいすきな声でそんなことを言われて体が反応しないわけがなくて

甘い声と共にぴくりと揺れる。








TH
TH
だめ、行かないと…
JK
JK
アニャ…



あまり帰ってくるのが遅いとアミが心配すると思ってグガから離れようと思ったけど


アニャ、なんてかわいいこと言われたら離れられなくなるよ…





















🐰🐯

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