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次に目が覚めた時はいつの間にかベッドにいた。
きっとグガが運んでくれたんだろう
お風呂場で意識を失ってしまった僕を綺麗にしてベッドで寝かせてくれるなんて…
それを想像しただけでキュンキュンして胸が痛くなってしまう。
ふと、時計を見ると短い針は夜中の3時を指していた。
変な時間に起きちゃったな…
すごく喉がカラカラで水を飲みに行こうとベッドから出ようとした時、やっぱり腰がすごく痛かった
だけどこの痛みすら僕を幸せにさせる作用になるなんて。
僕も相当グガに惚れているんだと思う。
そっとベッドから出て水をコップ一杯注いで一気に飲み干した。
じんわりと冷たい水が体中に巡って生き返った気がした。
ベッドに戻ると、グガは赤ちゃんみたいな顔をしてスヤスヤ眠っている。
グガは眠ったまま、手だけを彷徨わさて僕を探していた。
その姿がとてもかわいくて思わず笑ってしまった
グガの手が彷徨っていた所にそっと入ってあげるとすぐに僕の存在を見つけてぎゅうっと自分の方に寄せて抱きしめた。
それがすごく嬉しくて思わずにやけてしまう
そう、寝ているグガに伝えて僕も目を閉じた。
🐰🐯
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。