ジニヒョンの一言で今までことが全部全部溢れだしてきて
初めてこんなに人前で泣いた。
それを見たグガが黙って僕の首を持って自分の胸に抱き寄せてくれた。
グガも涙を貯めていた。
だけど、僕を何も言わずに抱きしめてくれた。
それがすごく心地良くて、頑張ってよかったなって心から思えて。
子供みたいにグガの胸に縋り付いて泣いた。
ジニヒョンはそこまで言うと本当に深いお辞儀をして締めくくった。
無事全てのことが終了して、今はホテルに戻ってきている。
皆でお疲れ様会をして、美味しいご飯と少しのお酒を飲んで
いい感じに出来上がった人がチラチラ出てきてそのままお開きとなり自室で休んでいる。
もちろん、隣にはグガがいる。
なんて、いつもは言わないことも言ってみたりして。
グガは歯をいっぱいに出してうさぎのような可愛い笑顔を浮かべて本当に嬉しそうに僕を見つめた。
🐰🐯
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。