JK side
どれくらいそうしていただろう
だんだん涙も枯れてきて頭がボーッとしてきた。
ふと、ベッドの横の小さなテーブルを見るとそこにはテヒョンイヒョンのピアスが置いてあるのが目に入った。
ボーッとそれを眺めていると何故か涙がつーっと頬を流れた。
1人で乾いた笑いを零した。
すると突然、扉がガチャと音を立てて開いた。
部屋に入ってきたのはジミニヒョンだった。
何をしに来たのか、大方予想はついてる。
ジミニヒョンは明らかに怒った顔と雰囲気で俺に近づいてきた。
ジミニヒョンが俺の胸ぐらを掴みながら少し声を荒らげてそう言った。
テヒョンイヒョンに連絡をした…?
ヒョンに手を出させないためにあの女の配下にいたのにそれも意味がなかった?
俺はジミニヒョンにノアとのことを全て話した。
なんで別れようと言ったか…
そんなの好きじゃなくなったからじゃ…
じゃあヒョンはまだ俺のことが…?
そう言ってジミニヒョンは俺の肩をポンポンと叩いて部屋から出て行ってしまった。
またヒョンに助けられちゃったなぁ…
よし、早く迎えに行ってあげるか
🐰 🐯
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!