第64話

☽ ⋆゜
749
2021/06/01 15:40
JK side





JK
JK
ん…



朝、目を覚ますとヒョンは先に起きていて、なんだかボーッとした顔でベッドに座っていた。








俺が起きたのに気づいてこっちを見た時、目が合った瞬間どうしようも無いくらい愛おしさが込み上げてきて

思わずやにやにやと笑ってしまう。




だけどヒョンはそんな俺を見て少し辛そうに顔を歪めて何も言葉を発さなかった。












それに凄く胸が苦しめられて、俺は黙ってヒョンを強く抱き寄せた。


















TH
TH
ねぇ、ぐが…?
JK
JK
…ん?




少し震えている声のヒョンに心配になって顔を覗き込むと、ヒョンはすごく泣きそうな顔になっていて。




















TH
TH
別れよう











そう、一言だけ残して俺を置いて出て行ってしまった。






















JK
JK
…え、?




頭が追いつかなくて。

現実じゃないような気がして。






追いかけたいのに俺なんかが追いかけちゃいけない気がして。

















一人ぼっちになってしまった部屋に静けさと寂しさが充満する。






俺はもうヒョンと居られないのか…?








あんなクソ女に構っていた時間は?



















もう、何もかも無駄だった。



全部終わったんだ。
























1人ベッドから動けず、年甲斐もなく子供のように泣きじゃくった。






























🐰 🐯

プリ小説オーディオドラマ