mb「あ...おはようスマイルくん」
sm「...」
mb「おはよって言ってんだろ!」
sm「...お、おはよう」
kn「...」
俺とスマイルは昔の頃から仲良くて
そして俺とは違って優しいやつだった
でも話すのが苦手でぱっと見ると無口で無愛想なやつだったけど本当は少し心配性なぐらい優しいやつだ
でも俺はどうだろう
スマイルが虐められているのを助けることが出来なかった
自分が虐められるのが怖かったから
何とかして守りたい
そう思う気持ちはあるのにそれからが足が進まなかった
ただ後ろからこっそり見ることしか
あいつらは俺とスマイルが仲良かったこと知ってるのかな...
まぁどっちでも良いんだけど
mb「あっ!きんときくーん」
kn「!?な、なに?」
mb「きんときくんさ仲良かったよねこいつと」
kn「...うん」
mb「だったらさこいつの事殴ってくんね?」
kn「えっ...」
俺が...スマイルを?
スマイルの方をちらっと見る
床に倒れながら俺の事を見ていた
俺は...俺...は...!
sm「きんとき...俺を殴れ」
kn「っ...!」
___俺はもう弱虫なんかじゃない
sm「なっ...きんとき!」
kn「はぁ...はぁ...はぁ...」
mb「痛ったぁ...あれ?ちゃんと目見えてる?」
kn「見えてるよ...俺はスマイルは殴らない...殴れないんだよこんな優しいやつ」
sm「きんとき...」
ー キーンコーンカーンコーン ー
mb「ッチ...くそが」
そう言うと俺を突き飛ばして教室に戻って行った
sm「大丈夫か...きんとき...」
kn「スマイルこそ!!」
sm「何でお前...あんなこと」
kn「スマイルの友達だから」
そう言って笑った
スマイルもなんだよ...とか言いながら久しぶりに2人で笑った
その笑い声が誰もいない廊下に響き渡る
__大丈夫だよスマイル必ず1人にはさせないから
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。