第9話

やきもちとか嫉妬とか。
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2019/11/23 07:16
最近悩みがある。吹雪のことなんだけどね。






▽▽

灯浪
(っ!吹雪だ…!)
灯浪
ふぶき…



『吹雪〜、ここの言葉って覚えた方がいいと思う?あ〜テストめんどくせぇ』
吹雪
あ、ここは暗記したほうがいいと思う
『まじかぁ…今から覚えんのかよ…』
灯浪



–体育–


灯浪
(っ!また吹雪いたっ…)
灯浪
ふぶ…




『っあ〜、バトミントンのペア人数足りねぇ!』
吹雪
それなら俺入るよ
『まじか!ありがと吹雪!!』



がしがしと頭を撫でる吹雪の友達。
吹雪
わっ…そんなに喜ばなくても
灯浪
っ……




僕の悩みはね、




吹雪がしっかりしてて皆に頼られているから、2人きりで話せないこと。話そうと思っても他の人に遮られる。



あと皆触りすぎ。今だってあれ、スキンシップ多すぎでしょ。
吹雪はそこまで気にしてない感じだけどさ、彼氏の僕にとってはイライラの要素なんだけど。
僕が一人暮らしだからよく泊まるし、イチャイチャしたりはするけど、学校でも夏夜と巳月みたいにイチャイチャしたい。



でもそれで吹雪の邪魔をするのは嫌だけど…。








『おっしゃ!勝ったぞ吹雪、お前強いな!』
吹雪
わぁっ…ちょ、突然バグしないで













嫉妬するじゃん。












『おーい灯浪、バトミントンのペア一緒に組んでくんね?』
灯浪
ん、いいよ。ちょっとまって
スルッと髪をポニーテールにする。
体育の時とか夏は暑いからね。運動しないとストレスでおかしくなりそうだし丁度良かった。
吹雪
っ…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


–帰り–



最近は寒いからマフラーとジャケットを羽織って帰る。
夕方は凄く寒くなるんだよね。



吹雪
…ひなみ、帰ろ
灯浪
うん、帰ろうか
帰りは2人で帰ることが多いから嬉しい。




寒い道をゆっくり歩く。



吹雪
…ひなみ、なんか怒ってる?
灯浪
え?
吹雪
いつもは…歩きながら色々話してくれるのに、今日は静かだから…


不安そうな顔をした吹雪が、キュッと服の裾を掴む。
灯浪
…吹雪は凄いね、なんでもわかる
灯浪
そうだよ、怒ってる
吹雪
…俺何かした?
灯浪
うん
吹雪
っ…
灯浪
…学校でいつも男子の友達と楽しそうに話ししたり
灯浪
その友達に頭撫でられてるし
吹雪
ひな…み…?



少しづつ吹雪との距離を縮めていく。



灯浪
おまけに俺がいる前で抱き合ったりしてね…
灯浪
…ねぇ








ドンッ











壁に手をつけて逃げられないようにしてから、吹雪の顎を手であげる。
吹雪は不安なのかビクッと肩を揺らす。





灯浪
俺にどれだけ嫉妬させれば気が済むの?
灯浪
吹雪可愛いから襲われる可能性が高いのに男子とスキンシップが多いから怒ってるんだけど



そのまま抱き寄せてキスをする。
吹雪
んっ……そういうことか…
吹雪
良かった…俺、ひなみに酷いことしたのかなって…
灯浪
違う違う。言い方が悪かったかも、ごめんね



よしよしと頭を撫でると、安心したのか抱きしめ返してきた。





ほんと可愛いすぎ。
















今日はここまでです〜!次回、えちえちです。嫉妬したひなみが吹雪にキスしまくります。
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