「吹雪っ、トリックオアトリート」
「…はい、これ」
お菓子を催促した灯浪にスッとアメやクッキーの入った袋を渡す。
「…こういう時は、持ってないって言うべきだよ、そしたら一日中抱いてあげるのに」
「…だって今日一緒に出かけるじゃん……その後じゃだめ?」
「はぁぁぁ…今の顔、僕以外に見せちゃだめだよ?」
「〜っ、わかってるよ…」
ハロウィンの日、俺達は出かけることになった。仮装しないって言ってたけど、やっぱりひなみに可愛いって言われたい……。
だから猫と狼の耳と尻尾を内緒で買っていた。
可愛いって言ってもらえてるかな…?
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出かける用意をしているひなみを止めて、少し待たせる。
待ってもらっている間に急いでトイレで猫耳と尻尾を付けて、首に赤いリボンを首輪がわりに付ける。
(……自分で決めたことなのに…今頃になって恥ずかしくなってきた……)
でも、自分で決めたことだから…。
数分経っても戻ってこない俺のことが心配になって、呼びかけるひなみの声が聞こえる。
今だっ…
ガチャッ__
恥ずかしいけど、猫の真似。
腰を抱き寄せられ、舌を入れてキスをされる。
気持ちいい…
ギュッ
今日のデートは仮装して行くことになった。
灯浪は狼の耳を付ける。
その姿がかっこいいなとか思ってしまう。
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ギュッっと手を繋いで色々なお店を見たりする。
…可愛いく仮装の服を着せられた猫のぬいぐるみを買ってしまった…。だって可愛いんだもん。
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仮装デートを楽しんでいる時、ドンッと肩をぶつけた。
ぶつかった人に謝るために振り向くと、そこには同じクラスの友達、巳月がいた。
話を聞くと、これを提案したのは巳月のほうらしい。夏夜に我慢してる顔を見てほしかったらしく、ローターを入れて歩いてるそうだ。
周りを気にしない夏夜が巳月にキスをする。
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手を握られ、早歩きで家へ帰る。
ガチャ バタンッ__
舌を入れて長いキスをされる。
お姫様抱っこされて、寝室まで連れて行かれる。
トサッ…
次回は仮装えちえちです。
こちらもいいね、お気に入り登録ありがとうございます。とっても嬉しいです。
次回もよろしくお願いします!!
夏夜と巳月のも書こうかな…これもまたちゃんと書くか迷ってます、書いて欲しいと思う方コメント頂けたら嬉しいです。コメント下さったらぱやぱや一人で踊ります。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。