第10話

23日が一番好き。
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2019/12/17 11:32

▽▽
ひなみがあんなに嫉妬していたとは…。


昔から嫉妬深かったのは知ってたけど、そこまで俺のこと気にしてくれてたなんて…。











ちょっと"嬉しい"とか思ったじゃん。











灯浪
あれ、吹雪顔赤いよ?
吹雪
〜っ、うるさいっ
灯浪
なんで照れてるの?教えてよ
吹雪
〜っっ!!
灯浪
教えて?


耳元で優しく囁かれる。



吹雪
しん………たからっ
灯浪
え?
吹雪
〜っ!!だから!心配してくれたから嬉しかったのっ!
灯浪
っ!


俺の言葉が嬉しかったのか、ぱぁぁぁっと顔が明るくなる。
こんなこと言うのも、恥ずかしくなるのも、全部ひなみのせい。


灯浪
ほんとに可愛い…
吹雪
わっ…ちょっ…ひなみ…?


腕を掴まれ連れてこられたのは人があまり通らない道の脇道。

抱き寄せられ噛みつくようなキスをされる。

吹雪
んっ♡…っふ…っぅ♡…っは…♡
灯浪
っ…外だから興奮してるの?
吹雪
っ!?そんなわけっ…!


ダメだ。言っていることと思っていることが違う。
本当は、ひなみにキスされたの気持ちよくて、もっとしてほしいのに。
外にいるから寒いけれど、ひなみの暖かさが伝わっていつも以上に気持ちいいんだ。


灯浪
うーん、吹雪が嫌がることはしたくないから後は家でしようか
吹雪
っ…









(もっとキスしたい…のに…)











こういう時もっと素直になれたらなって思う。










灯浪
じゃあ帰ろっか?
吹雪
っ!待って…!



ギュッとひなみの腕を掴む。








本当の気持ち…伝えたい。











吹雪
まだ……キスしたい…
灯浪
吹雪…!?
吹雪
ほんとはさっきの…気持ち良かったの
吹雪
だからもう一回キスして…?
灯浪
〜っ……そう言う所だよほんと
吹雪
んぅっ♡…ぁ…ふ♡…っぅ…ちゅ♡♡…はぁっ♡


今度は俺もひなみに抱きついてキスする。


灯浪
っは…どう?気持ちいい?
吹雪
きもち…いい
灯浪
〜♪
灯浪
もっと素直になればいいのに
吹雪
〜っっ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



▽▽
ひなみの機嫌が戻り、手を繋ぎながら帰る。
機嫌が良い時はすごくわかりやすい。
いつもは恥ずかしいし手繋ぎながら帰ることなんて滅多にないけどたまには…俺も甘えたい。






灯浪
あ、ねぇ吹雪っ…そろそろ何かわかる?
吹雪
…クリスマス?
灯浪
違うよ、吹雪の誕生日!




そうだ、そろそろ俺の誕生日だった。
俺の誕生日は12月23日。あと少しでクリスマスイブかクリスマスだったのにねと良く言われるが、俺はこの日に生まれて嫌だと思ったことが一度もない。ひなみが幸せそうに祝ってくれるからだ。


去年までは環と一緒にパーティーしてくれて、プレゼントくれたりしてた。


けど今年は恋人同士。










そういうことするのかな、とか意識する。








吹雪
〜〜っ
灯浪
もしかして、誕生日の日のこと考えて意識した?
吹雪
だって……恋人同士になったから…っ
灯浪
ほんと可愛い…
灯浪
去年までは吹雪襲わないように夜帰ってたけど、今年からは吹雪を独り占めできる…♪
灯浪
まずは吹雪にケーキあーんして、あと一緒にお風呂入って…あ、お揃いの何かプレゼントしたいな…
吹雪
〜っ!?おっ…お風呂は色々準備するから一緒に入るのダメ
灯浪
ケーキはあーんはいいの?
吹雪
〜っ!!聞くな馬鹿!!
灯浪
〜♪






(っ……)







ひなみが喜んでくれるならお風呂一緒に入っても良いかなとか、思ってしまったことはまだ言わない。












更新が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
次回!!吹雪誕生日編です〜!!吹雪はわいが絵を描き始めた頃、初めて考えた創作ちゃんなんですよ。特に愛着を持ってます。
次回はえちえちです。お風呂仲良く入ります。他にも色々入ります。
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