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第1話

天体観測 僕と君のほうき星
午前2時 僕はフミキリに望遠鏡を持って走った
ベルトに結んだラジオの放送によると雨は降らないらしい
そして2分後に君が来た
お菓子やジュースの荷物を持って
ほんと大袈裟だったな
夜の闇に飲み込まれないように
怖くて震える君の手を握りたかったんだ
あの日握ってればよかった
空高くにある満天の星を見たくて
望遠鏡を覗いたんだ
静かな夜を切り裂いて
いくつもの君の声を思い出したんだ
明日が君と僕を呼んだって
今は君が居ないからろくな返事も出来ないよ
過去というほうき星
僕はまだ君を忘れられないよ
気がつけばいつも君をひたすら探している
幸せという感情も悲しみの置き場も君のそばじゃないと無理なんだ
生まれたら死ぬまでずっと君を愛していたかった
さぁ始めようか君の星を探すために
今まで君にもらった幸せは全部仕舞っているんだ
君の震える手を握れなかった悔しさも痛みも

君の知らないものを知ろうとして
君を困らせた

どんな暗闇も君が居れば明るいんだよ

でも君はもう居ないそうして知った痛みをまだ僕は覚えている

今もまだ君は居ないけど
僕はまだ君を探す

背が伸びるにつれて君に伝えたい愛の言葉も
増えてその虚しさに僕は泣いた

宛のない手紙も君には届かず
涙で崩れるほど僕はあの日を憎み呪って

僕は元気で居るけど
君はどこかで泣いてるだろう
心配事はないけどただ願うとしたら君に逢いたい

ただひとつ今も思い出すよ君の笑顔を

ラジオは嘘ついた
土砂降りの雨に打たれ泣き出した君の
手を怖くて握れなかった過去を

君が居ない事を受け入れたくなくて
今僕の進むべき道を見落として

何度も君の星を見つけたくて

静かな夜の道を走り抜けた

そうしてあの痛みを知って

苦しくなってその痛みはずっと僕を支えてるんだまるで探さないでと泣かないでと

未来というほうき星を見つけるために

もう一度だけ君を探すために
望遠鏡を持って走った

前に約束したあの時間のフミキリに

始めようか君を探すために

どんなに時間がかかろうが君と満天の星を見るために

愛というほうき星を探すために