ひなsibe
さとみくん、めっちゃ張り切ってる。
横顔もイケメンとか最&高じゃん。
なんとか電車には入れたもののぎゅうぎゅうじゃん。
まぁ、これから楽しみがあると思えば我慢できるけれど、
少し経ったぐらいだろうか?
急に電車がぐらっと揺れて倒れかけてしまいそうになった時、
スッとさとちゃんが支えてくれた。
やばい、ヤバィ…////
だって、こんな体勢だよ!?
(↑絵、下手ですみません。作者より)
心臓が張り裂けそう、、//
近くて服に汗が染み込んで少し透けた格好も、サラサラの綺麗な桃色の髪が顔に触れそうになるのも、
綺麗な青色の瞳が私をじっと見つめているのも、近い距離から聞こえる君の鼓動も、
さっきまでほんのり赤かった頬がカァァっと赤くなる。
聞かれたと思うとさらに私の頬は赤くなった。自分でも感じるくらいに熱い頬。
なによりも、さとちゃんが照れている方が珍しい。
電車の人(?)「マモナクデンシャガトウチャクシマース~↑」
人混みに押されながら電車から降りた。
少し落ち着いたところで私とさとちゃんはギュッと手を握ったままポツンと静かにいるだけ。
でも、その時間さえも愛おしい。
少し落ち着いたところで口を開いたのは、私。
「なに?」と聞きたかったのに、さとちゃんは最後までいう隙もくれず、
片手で私の髪をクシャッと撫でて頬を赤くしていた。
そして、数分経つと、
さっきまで照れていたのはさとちゃんなのに、私の方が照れているのはなぜ?????
そんな大人の余裕を見せるさとちゃんが少し憎ったらしくなったから思いっきりハグをした。
びっくりして戸惑う君はやっぱりまだ大人じゃなくて安心。
そう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!