第24話

sub story 〜24〜
242
2022/12/08 15:52
11月 中旬

ー木曜日の練習にてー
大田先生
大田先生
急なんだけど、生徒募集で土日の昼からと日曜日が練習見れないから、土曜の昼から日曜までオフにするから、サッカー選手として有意義に過ごすように。
以上。
あざした!
(なまえ)
あなた
よっしゃ!オフ!
幸
あなた、何すんのー?
(なまえ)
あなた
いやー別に決めてないけど、一人旅でもしよっかな。笑
幸と同部屋の俺は、本当にひっさしぶりのオフをどう過ごそうか悩んでいた。
幸
彼女は?会わないのか?
(なまえ)
あなた
んー...ちょっと遠いし、可哀想じゃね?
幸
そうかもだけど、このオフ逃すの勿体なくね?
(なまえ)
あなた
...それもそうかもな。
幸
思い切って言ってみろよ。笑
(なまえ)
あなた
やる気が出たら。笑
幸
なんだよ。笑
ライン!
(なまえ)
あなた
ん?え...
幸
どうかした?
(なまえ)
あなた
さ、さくらから、
さくら
【あなたくん、オフとかいつあるか分かるー?私、あなたくんに会いに行きたいなぁーって...】
俺の心臓が急にドクドクと跳ね始めた。
幸
最高じゃんか!
(なまえ)
あなた
えぐ...
俺は直ぐに返信した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
さくら
さくら
はぁー...どうしよう、断られたら。
遥香
遥香
大丈夫だよ!きっと。先輩はさくが1番だと思うし!
ファミレスで期末考査に向けて勉強をしていたところ、かっきーが「会いに行きなよ!」と押してきて緊張しながらもLINEを送った。
ブー
さくら
さくら
あ!返ってきた...!
遥香
遥香
なんてきたー?
あなた
【今週の土曜の昼から日曜オフになった!あとは年末帰るかな!】
【俺も会いたい。】
さくら
さくら
え!今週!?
遥香
遥香
今週しかないのかー。
さくら
さくら
え、会いたい。
遥香
遥香
え!珍し...
さくら
さくら
私、行く!
遥香
遥香
行ってきなー。笑 
さくら
さくら
やったやった...!
急遽だけど、私は日曜日、あなたくんと会いに行くことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
9:50 a.m.
(なまえ)
あなた
行ってくる!
幸
楽しんでこいよー。
さくらが会いにこっちまで来てくれる。俺は駅に迎えに行った。
ビデオ電話するにも大会でもいつもスポーツの服だから今日ぐらい私服に着替えた。
ただ、まだ髪が足りなかった。短髪の幸にセットしてもらってちょっとだけ気分がいい。笑
目標だったマッシュにもあとちょっと...!
(なまえ)
あなた
...あ!
さくら
さくら
...あなたくん!
俺を見つけたさくらは小走りで来て俺に軽く抱きついた。
(なまえ)
あなた
久しぶり、さくら。
さくら
さくら
会いたかった..
(なまえ)
あなた
わざわざありがとうね。笑
(なまえ)
あなた
俺も会いたかった。
さくら
さくら
...///
(なまえ)
あなた
さくら、朝ごはん食べてないよね?
さくら
さくら
うん、ちょっとお腹すいてる。笑
(なまえ)
あなた
俺、お気に入りの店あるんだ。一緒行こ?
さくら
さくら
うん!
それでなんだかんだ午後の4時までデートして、ちょっと古びた公園でベンチに腰を下ろした。
(なまえ)
あなた
俺、ちゃんと髪伸びてるでしょ?
さくら
さくら
うん!だけど、今のも好きだよ?
(なまえ)
あなた
え、ほんと?
さくら
さくら
うん!ま、あなたくんなら何でも似合っちゃうか!笑
(なまえ)
あなた
マッシュやめよっかな...
さくら
さくら
んー?なんてー?
(なまえ)
あなた
んーん!なんもないよ。笑
さくら
さくら
...ここって誰も来ないの?
(なまえ)
あなた
うん。遊具も古いし子どもとかはあんまり来ないかな。
さくら
さくら
そっか。
(なまえ)
あなた
...
沈黙が続く。
こういう時は俺が話題作らないと...!
さくら
さくら
あなたくん。
(なまえ)
あなた
ん、ん?
さくら
さくら
...ずっと寂しかった。
(なまえ)
あなた
そうか...時間あれば帰ろうと思ってたけど案外オフなくて。笑
さくら
さくら
んーん。あなたくんは悪くないの。でも、電話切ったあととか大会であなたくんとバイバイした時とかすごい寂しくなっちゃって...
(なまえ)
あなた
...さくら。
さくら
さくら
...んー?
(なまえ)
あなた
手、出して?
さくら
さくら
あ、うん...
少し離れた距離を手を繋いで俺から埋める。
(なまえ)
あなた
まだ俺は引退までもうちょっとかかるし、さくらに結構辛い思いさせちゃうと思う。
さくら
さくら
うん...
(なまえ)
あなた
だけど、俺はずっとさくらと一緒にいたいし、これから俺がもっとさくらを幸せにしたい。
(なまえ)
あなた
こんなにも好きになったの初めてで上手く言えないけど...
(なまえ)
あなた
絶対にさくらを離したくない。束縛激しいって思うかもしれないけど、俺はそんぐらいさくらが好き。
さくら
さくら
...私も。あなたくんが1番好き。大好きだよ...?
(なまえ)
あなた
ずっと1番保てるようにこれから俺なりにだけどさくらとちょっとずつ幸せになれるように頑張るから、一緒にいて下さい。
さくら
さくら
はいっ!
(なまえ)
あなた
なんか、プロポーズみたいになっちゃった。笑
さくら
さくら
いつしてくれるのかなぁ。笑
(なまえ)
あなた
なるべく早く言えるように頑張ります...
さくら
さくら
ふふっ笑
(なまえ)
あなた
...さくら。
さくら
さくら
ん?
俺は、さくらにキスをした。
(なまえ)
あなた
やっと、できた...笑
さくら
さくら
もっかい...?笑
(なまえ)
あなた
欲しがりだなー。笑
さくら
さくら
ち、違うもん!電車もう来ちゃうから...
(なまえ)
あなた
そうだな。笑
そしてもう一度さくらにキスをした。
5時前なのに肌寒い季節だが、俺たちは少しでも暖かくなるようにしっかり手を繋いで駅まで向かった。

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