ピーピー
「ん?笛の音?誰かいるのかな行ってみよ」
廃墟? 音はするけど誰もいな… いた
「ね、ねぇこっちから笛の音が聞こえたんだけど…」
「君にも聞こえるんだ」
「え!?もしかして霊的な何か?」
「もしかしたらね」
「怖っていうかこんな廃墟?みたいな所にも人が来るんだなって思ったんだけど君はよくここに来るの?」
「うん。静かだし読書に集中できるから」
「嘘…なら私邪魔しちゃった?」
「ううん大丈夫たまに1人だと寂しいから」
「そっかなら良かった^^自己紹介まだだったね私はあなた!君は?」
「僕は常川寛之 呼び方はなんでもいいよ」
「なら常川くん!よろしくね!私も好きなように呼んでもらっていいから!」
「よろしくあなた」
それからいっぱい色んなことを話したこうして喋れる人がいないからとても楽しかった
「じゃあまたね常川くん!」
「また」
常川side
「また」
あの子無理して笑顔でいる気がする…あとなんで僕と話せたんだろう…?僕はもう…
死んでいるのに
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。