第3話

Episode.3
308
2019/04/13 06:02
ー 朝 ー
肌寒さを感じ、ゆっくりと目を開ける
お兄さん
…ん
青年
あ、起きた?
おはよ〜
お兄さん
あぁ、おはようございます…
目を開けると、そこには背もたれに頬杖をつきながら俺を見下ろしている青年がいた
まだ眠気が覚めておらず、しばらく青年の顔をじっと見ていた。そして、ふと昨夜の事を思い出し、ぼっと顔が赤くなった
お兄さん
〜〜!///
今すぐ消えてしまいたいと思うほど、恥ずかしさでいっぱいだった。俺は顔を隠し、下を向く
青年
え、どうしたの?
お兄さん
し、仕方ないじゃないですかッ!
昨夜、あんな事されたら誰だって…///
青年
そんな気にしないでよ〜
減るもんじゃないし
お兄さん
いや、減りますよ!
俺の…は、初めてが……
青年
え、お兄さん初めてだったの?
あ…でもよくよく考えたら……
青年はしばらく記憶を振り返っていると、俺へと視線を移した
青年
ま、まぁ、いつかは無くなるもんだよ
それが昨日だっただけで
青年は苦笑いをしながらそう言った

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