慰労会が終わり
テコテコと帰る夜道____
そういえば今夜初雪が降るとか
朝のお天気お姉さんが
ニコニコして言ってたっけ。
ビュオオオ…(風)
すると突然
バサッ
いきなりもこもこ(?)したものが
顔を覆い尽くした
な、なにこれ〜〜〜〜!!!?
新手の痴漢ですか!?!?
前を見えなくしてなにかする気ですか!?
えっ!?
もこもこ(?)の何かを顔から外して
みてみれば清水が立っていた
ビュオオオ…(風)
やば、めっちゃさむ……
震え止まらん…
清水が指さしたのはもこもこ(?)の物体
ケラケラと笑う清水
しばらく笑ったあと
突然名前を呼ばれた
頭を掻きながら照れくさそうにそう言った
清水がくれた赤いタータンチェックのマフラー
とっても、可愛い
私の頬に冷たい何かが降ってきた
白い、雪が私と清水を包んだ
グイッと手首を掴まれ私の家の方向に向かって
歩き出した
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
閑静な住宅街に私たちの足音が響く
夜11時……
お母さんに連絡しといたし大丈夫だよね…
部活で選手たちの自主練を手伝ったりするときとか
こんな時間に帰る時はあったけど
オフの時にこんな時間まで出歩いたのは
初めてだなあ…
なんか悪いことしてる気分。笑
隣を歩いていた清水が
いきなり止まった
突然だった
思わず清水の方を見ると
真剣な眼差しで私を見ていた
ドキッ
なんだか恥ずかしくなって
清水を見れなくなっていると
!!!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。