目の前に広がる甲子園球場のグラウンド
テレビでよく見る光景だぁぁ!!!
グラウンドの入口で1人でウキウキしていると
後ろにいたいぶきが練習道具を担ぎながら
せかせかと私を追い抜いていった
…誰だってこんなとこ来たらテンション上がっちゃうもんやろ?
そんなこと思ってたら他の選手もどんどん
私を追い抜かしていく
もーー!なんでみんなそんな平然としてるんよ!
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ウォーミングアップが始まる前
みんながバタバタと準備をしている中
突然清水に話しかけられた
……
…………
俺の事見てて…?
え?え?え?え?
私は顔を真っ赤にしてあたふたとうごめいた
そんな私の姿に清水はぽかーんとして
と、聞いてきた
なになにこの人自分で言ったこと
理解してないん?
しーーーーーん
……へっ?
突然清水は私の前でゲラゲラと笑いだした
私、勘違いしてるの?
だって、勘違いさせるようなこと言ってきたの
そっちやろ!?
清水はまだ頭の上に?がいっぱいついてるけど
これは私のせいではないということは
皆さんもわかって貰えますよね!?!?
海音のかけがえとともにに
ゾロゾロと選手が列を作っていく
いつも見る風景だけど場所が違うと
何か違うものを感じる
やっぱり履正社の野球部のマネになって良かったなあ
みんなやさしくて何よりかっこいい
そんなことを、ふとした瞬間に感じる
マネージャーあるあるくない?
しばらく練習していると
突然グラウンドの入口が開いた
そして沢山の選手がグラウンドに入ってきた
ガタイのいい選手が沢山グラウンドに入ってくる
筋肉モリモリ、尚且つ雰囲気がもう、なんていうんだろう
俺たちは強い!って感じが溢れ出てる
そんな雰囲気を感じたのか履正社の選手たちも
思わずそちらの方向へ向いてしまう
そんな雰囲気を醸し出している高校は
そう、山瀬くん率いる、私たちの選抜高校野球での初戦の相手
星稜高校_____
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。