第16話

悪役令嬢
ウィル・レティシス
ウィル・レティシス
姉さんっ!!
すっと瞼を開けると、心配そうなウィルとフェルエス、エリーの顔があった。
マリア・レティシス
マリア・レティシス
ど、どうしたの…………?
ウィル・レティシス
ウィル・レティシス
どうしたもなにも………エリーが、姉さんが夜中に屋敷を歩いているところをみて………声をかけたら、急に、倒れたって………っ
マリア・レティシス
マリア・レティシス
そう、なの………ごめんなさいね。なにも覚えていなくて…………
フェルエス・アリア
フェルエス・アリア
ご無事、で………良かった、です………
エリー
エリー
どこか、痛いところは………?
マリア・レティシス
マリア・レティシス
ううん、大丈夫よ。心配かけて、ごめんね。
皆の真っ青な顔を見て………やっぱり皆の悲しむ顔は、見たくないと思った。
皆は、たぶん、私がタヒんでしまったら………悲しんでくれると思う。優しいし、もしも、ゲームの強制力が働いて、『悪役令嬢』になって、性悪な奴になってしまっても………心のどこかで、私を止めきれなかったことを、後悔し続けてしまうかもしれない。
だから………
私は、『悪役令嬢』になんて、ならないから!
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