何か………視線を感じる………
今は学園の昼休み。皆と一緒に昼御飯を食べてます。
そして……………
何か真顔でこっちを見てる!怖いわ!
そうなのかしら…………?
話し込んでる皆には聞こえなかったみたいだけど、ヒロインの子が過剰反応する。
え………こんな距離でも聞こえるの………?ヒロインって耳も良いのか………
皆はまだ話し込んでて聞こえていないようだ。
え?何?ほんと何!?
そして、人がいない校舎裏に着いたとき…………
不意をつかれ、またもや変な声が出た。
公爵令嬢として駄目だろう…………
って………
あなたもって…………てことは…………!!
まぁ、事情を聞くと………
成人式の帰り、通り魔に襲われそうになり、親友がヒロインの子を庇い、ヒロインの子はその事で通り魔を思いっきり殴ったらしい。そして反撃されタヒんでしまったとか………
この子は、なにがなんだか分からない内に転生させられたのだそうだ。
……………ん?
って、え!?
…………どうやら私達親友は、来世でも縁があるらしい。
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はい、親友二人再会しましたね~!
………スミマセン…………
いや、いま隣の都道府県のおばあちゃんち来てるんですよ…………
じゃ、ありがとうございました!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。