思わず言ってしまった。
私も自分で言って吃驚してます。
病院に着いた先輩は笑顔でサクラさんに声をかけた。
私に気づいたサクラさんは私をみて微笑んでくれ
(綺麗な笑顔…)
真っ先にそう思った。
カイト先輩が大切にしている幼馴染のサクラさん。
肩より少し下くらいの長さの栗色の髪、色素の薄い瞳、
いつもかけている大きな眼鏡を取っていた。
眼鏡かけているときも、思っていたけど、本当に綺麗で整った顔。
ドキドキした、笑顔に引き込まれた。
サクラさんは
遠くで聞いていた見ていた声よりも顔よりも綺麗だった。
やっぱりここに来てしまったことを後悔した。
カイト先輩はやっぱりサクラさんが1番だってわかっちゃう。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!