第4話

やっぱりここに来たことを後悔した
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2019/09/27 05:34
カイト
「これからサクラのとこ。エミちゃんも行く?」
エミ
「はい」


思わず言ってしまった。


カイト
「まじ?」
エミ
「って!ごめんなさい!なんか口が勝手に動いちゃって!!」
カイト
「冗談だったけど、いいよ。  ちょっと吃驚した。」



私も自分で言って吃驚してます。



カイト
「サクラ、」


病院に着いた先輩は笑顔でサクラさんに声をかけた。



サクラ
「カイト、お疲れ様。かっこよかったよ。」
カイト
「いちばんとったよ、もう帰る?」
サクラ
「サキちゃんのことでちょっと先生と話しあるから… 来てくれたのにごめんね、」
カイト
「俺はまってるから、ゆっくりしてきな。」



私に気づいたサクラさんは私をみて微笑んでくれ



(綺麗な笑顔…)



真っ先にそう思った。




サクラ
「陸部のマネージャーさんだよね?
サラちゃんと仲のいい子だよね?」
エミ
「はい、古橋詠咲です。」
サクラ
「エミちゃん!宮下咲桜です。よろしくね。」



カイト先輩が大切にしている幼馴染のサクラさん。
肩より少し下くらいの長さの栗色の髪、色素の薄い瞳、
いつもかけている大きな眼鏡を取っていた。


眼鏡かけているときも、思っていたけど、本当に綺麗で整った顔。



エミ
「はい、こちらこそよろしくおねがいします!」



ドキドキした、笑顔に引き込まれた。



サクラさんは
遠くで聞いていた見ていた声よりも顔よりも綺麗だった。



サクラ
「じゃあ行ってくるね、 帰ってて大丈夫だよ。」
カイト
「お、う、」
サクラ
「エミちゃん、またね。またお話しよ!」
エミ
「はい!」



やっぱりここに来てしまったことを後悔した。


カイト先輩はやっぱりサクラさんが1番だってわかっちゃう。



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