「キャーーー！！！」
「京本さーーーーん！！❤︎」
「あれ？北斗さんは？」
「多分、図書室じゃない？」


毎朝だいたいこの時間ぐらいになると、とんでもない悲鳴が聞こえ出す。
その原因は、









"顔面国宝"と呼ばれる顔面、学校での成績トップクラス、生徒会入り、家はお金持ち________


京本大我・松村北斗



3年生の先輩。私は幸いなことに、一度関わったことがない。

正直言って、ちょっと苦手。

やっぱりクラスで地味に生きてきた私にとって、目立つっていうことはかなりの天敵。関わったら即終了な私にとって、学校で一番絡みたくない人物。



京本「みんな、おはよーー！❤︎」

金髪がよく似合ってらっしゃる方は、京本大我(きょうもとたいが)さん。

「京本さんの顔面はホントに安定してるよねー」
「いつでも美しいもん。」
こんな人に女子が食いつかないわけがない。
ただ、京本さんの唯一は、

『ひたすらに性格がひん曲がって、悪い』ってこと。


男子から見たら、女子からチヤホヤされてるだけで嫉妬を向けるための塊みたいな人なのに、性格が悪いが入ったらひたすら嫌われるに決まってる。
だけど、女子にはなぜかバレていない。喋ってる感じから性格の悪さ伝わるはずなのに…

でも本人曰く、
「俺はお前らよりなにもかも上なんだから、そんなに嫉妬したいならしなよ。」

らしいです。

どこまでも性格が悪いんです。



そして、

「北斗さんは？」
「図書室に決まってるじゃん、北斗さんだよ？」

さっきからよくこんな会話が聞こえてくる。皆んなのお目当は、

黒髪、冷たい人の集大成、静かをこよなく愛してる、

松村北斗(まつむらほくと)


私はどっちかっていったら、松村さんの方が好感が持てる。京本さんより全然ごう慢じゃないから。
そして何より共通点があって、
"本が大好きであること"。

最近は塩顔も流行ってるっていうし、
京本さんと並ぶぐらいの人気。

可愛い系か、カッコいい系か。

女子のタイプをゴソッと持っていく2人、学校の生徒はこれを

"千代田高の二大王子"と呼ぶ。

松村さんはそう呼ばれるのは死ぬほど嫌っているみたいだけど。
(※松村さんは男子から大好評の人物です。)

実は私、図書委員でたびたび松村さんを見かける。その近くにはだいたい女子が眺めてる。(いっつもうるさいなーと思いながら)
鬱陶しくなったらだいたい松村さんは図書室を出ていく。その繰り返し。

とにかく松村さんは人にひっつかれるのをひどく嫌っているし、別に自分がカッコいいって思うほど、ごう慢な人ではない。

実は私、図書委員でたびたび松村さんを見かける。その近くにはだいたい女子が眺めてる。(いっつもうるさいなーと思いながら)
鬱陶しくなったらだいたい松村さんは図書室を出ていく。その繰り返し。

とにかく松村さんは人にひっつかれるのをひどく嫌っているし、別に自分がカッコいいって思うほど、ごう慢な人ではない。









まさかこんな人たちと、関わりあう悪魔より最悪な日が来るだなんて、私は思ってもいなかった_____