風磨side
寝てたら廊下で誰かが歩く音がした。
気になってドアを開けると、、、
「リビング、、明るっ。誰かいんの?」
明かりにつられるように行くと
「あなた?」
あなた『わっ!!ふ、風磨くん?!』
「こんな時間まで何やってんの?」
あなた『あ、ごめんね!迷惑だったね、、もう寝るから!起こしてごめん!』
そう言うとあなたは慌てて片付けだした。
ぎゅ…
あなた『え?風磨、くん?なに___』
「俺、お前のこと、好きかも」
あなた『、、ふえっ?!風磨くんまで?!』
「、、〈まで〉ってどういうこと?」
あなた『あっ………実はさっき、健人くんにも告白されまして、、、』
くそっ。先に中島に越されたか……
「で?どうしたの?」
あなた『家政婦のままでいたいって、、』
家政婦のまま、か……
あなた『だからねっ抱きしめたりしちゃだめだよ!』
あなた『一線超えちゃだめだし___』
そうだった。元々は家政婦で来てもらってた。
けど、、、
「俺、お前を絶対落とすから。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。