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第1話

魔女が笑えば1
あなた様!今日も美し過ぎます!!」
と、興奮気味に頭をぐりぐりと擦り付けながら抱き着いてきたのは、久方ぶりに会った京都校の西宮桃だった。
「久しぶりね、もも」
可愛い、可愛いと、西宮の頭を撫でながら微笑んでみせるのはあなたの名字あなた、東京都呪術高等専門学校教師で、一部では❝魔女❞なんて言われていた。
それでなのか知らないが、西宮には異常に懐かれている。

魔女と言われる様になった理由のひとつに、あなたは20歳から歳を取らなくなった事が挙げられる。順当に数えれば、五条悟と同い年なのだ。
歳を取らなくなった原因は不明。
「いつまでも若いままで居られるなんていいじゃないかァ〜!」
と五条悟にいつも茶化されるので、腹を立てたり悩むだけ体力と時間の無駄、と最近では原因追求することを放棄気味だ。


代わりにあなたの頭にあるのは❝虎杖悠仁❞という男子生徒と、虎杖の身体に巣食う特級呪物「両面宿儺」の事。これ迄、呪術とは無関係だった虎杖悠仁が宿儺の指を飲み込んだと報告を受けた時、思い浮かんだ嫌な予感より先に興味が湧いた。詳しく聞けば、彼は宿儺に完全に乗っ取られる事はなく、ちゃんと帰還出来るらしいじゃないか!と興奮を隠せなかった。



この前、五条悟と歩いていた虎杖を見つけて静かに歩み寄った。
「ねえ、宿儺とお話させてよ」
とあなたが笑えば、虎杖悠仁は反射的にあなたから距離を取る。
「あ、れ?俺、なんでだ?」
虎杖自身も訳が分からずに、頭をガシガシとかいていた。五条悟は黙ってその様子を観察しているだけ。


「ふぅーん、」
ニヤリと口角をあげたあなたに再び警戒した虎杖。いいや、これは中身の拒絶反応__。
堪らずに五条悟が間に入ってきた。
「ストぉーップ!あなた、お前怖すぎだから!そんなんだから魔女って言われるんだよ!」

「は?」
突然割って入られた事と、今魔女は関係ないでしょうと少しだけキレれば
「ほら!それ!」
と人差し指でビシッと指摘され更に腹が立ったが、さすがに急かし過ぎたか、と思い何時もの声色に無理やり戻した。

「ごめんなさい、虎杖くん」
「あ。い、え。」
完全に警戒されている。今度は虎杖くん本人に。
ここであなたが考えを変えることはない。今一度、虎杖を通して中身に意識を向け話しかけた。


「いつか、お話しましょうね、」
それだけ告げると、長めのコートを翻して2人に背を向けて歩き出した。
「おー、こわっ」
と言う五条悟は無視して。











「あなた様?」
西宮を放置して、虎杖との出来事を思い出してトリップしていたあなたは名前を呼ばれごめんね、と西宮に意識を向けた。
「何か楽しみなことでもあるんですか?」
「うん、ちょっとね。」
いつかどこかで会えるだろう。と口角をあげると目の前の西宮に伝染したらしくえへへと可愛く笑った。