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第12話

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「あなたはさ、非術師を憎んだこと無いのかい?」
「無いけど、何で?」
「そうか、あなたは俺と同じだと思ったからさ」





夢の中で傑と話をした。他愛もない話の最期に、苦しそうに笑いながら私の頭を撫でて、じゃあねと立ち上がった傑は一度もこちらを振り返ることなく歩き出した。私は急に怖くなった。
待って!傑、行かないで!と声を出そうとしたけど、上手く喋ることが出来ない。そうこうしている内にどんどん傑との距離が開いて、傑の姿が闇の中に溶けていった。
















夢の場面がグニャリ、と転換して吐き気を催し目を閉じた。
足元から熱を感じて咄嗟に瞼を開けば、目の前には炎の壁で目が焼き裂かれそうになった。この場所から逃げ出そうと藻掻けば、貼り付けにされた手足。痛みなどとうに捨てていた。炎の間から大衆が声を上げているのがかすかに聞こえてきた。


「魔女に鉄槌を!」「魔女狩りだ!」「魔女ですって、」「怖い、怖い」


しばらくして意識を手放すと、私の魂は身体が焼かれていく様を見届けていた。その身体が灰になるまで3日も、炎を絶やすことなく燃やされ続けた。
灰は海に捨てられて、異端審問官奴らの言う「魂の浄化」が漸く終わりを迎えた。










私の魂は波に揺られ流れ着いた土地で、器を探し彷徨っていた。奴らに復讐しようとして。
何もしていないと声を上げても、力のない私には何も出来ないことが悔しくて、憎くて憎くて憎くて。
何度か受肉できた器もあったけど、直ぐに壊れてしまった。
何十回と器を入れ替えながら、生きてきた。

その中で呪いの力を持った器と出会った事が転機となる。
その器も魔女だと、周りから虐げられ生きていた。私達は上手く結びつくことが出来た。
彼女は、16歳。






私は二度目の「魔女狩り」で、その場に居た人間を大量虐殺し、逃亡した。