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第4話

「痛くないから、それを飲み込んでごらん。どうなるか、その身をもって体験してみようか?」
















月明かりが女の顔を照らせば、至極愉快そうに笑っているのが見えた。単なる興味に過ぎなかった魔女と呼ばれている女は、有り得ない速さで俺に近づき、甘だるい匂いのする何かを口の中に落とした。


「(これは、ダメなやつだ、)」
瞬時に気がついたが時すでに遅く、抵抗しようとした身体は言うことを聞かなかった。
とにかく今は、口内で不気味に溶け出す物を排除しなければと思考をフル回転させていた。

















「それ全部。全部溶けだした時、凝縮させていた呪力が体内で暴発して、内側からどかん!そういう仕組みで作ったの、痛みを感じる前に身体が散り散りになるから、怖くないでしょ?」
なんて説明しながら至近距離で腹立たしい程の笑顔を俺に見せてきた。


その時、地面の異変に気づいた女が、素早く俺から距離を取る。木の根が女に向かって伸びるも全て躱される。
女が離れたことによって、少しだけ身体に自由が戻ってきた。俺は力を振り絞り、口内の溶けきってない粒を勢いよく吐き捨てた。













「お仲間が助けに来てくれて良かったわね、」
「クソ魔女が!!」
少し離れた木の上からパチパチパチと拍手をしながら俺を見下す。樹の影から花御が、女を警戒しながら俺に話しかけてきた。
「、、、、」
(夏油が一旦引け、と言っている)
「ち、わかったよ!」
魔女に手も足も出なかった。あああイライラするなあ!




花御は女の様子を見ながら、退却の隙を見計らっている。





「もう、攻撃するつもりはないから、さっさとお家に帰りなさい。」
そう言いながら女が木の上からすとん、と降りてきた。
花御も俺もすぐ動ける様、体勢を整えたが、女は俺たちに背を向けて腰を下ろした。
最後の最後まで舐め腐りやがって、殺してやる!と女に飛び掛かろうとすれば、花御が俺を拘束して魔女に背を向け、全力で走り出していた。