翌日。
そう嬉しそうに笑う実乃と、幸せそうなさとみ。
あー、その二人だけの時の流れ感じるのやめていただいてよろしい?
常にガーベラのように笑う実乃に、二人で何か感慨深いものに浸っていた。
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…帰ってきて、いきなり謝られています。
私はその言葉にビクンっと肩を震わせた。
いつもよりも低い声音で、そういったなーくんはいつになく真面目だった。
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みんな驚いているが、私はそれ以上に気になることが。
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遡ること数日前、南ちゃんの家にみんなで来たときの事。
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南が…いじめられてる!?
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言わなくても、よかったのに…
ああほんと、優しいな…
なんか、ころんと莉犬が殴り合いしてたとか、してないとか…
そうやって言い合っている二人や、回りで笑っているジェルやさとみでさえ、懐かしく思えるのは
もはや重症でしょうか?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!