私は黒板の前に立ってお辞儀をした。
先生が適当にすませると、私は一号車の一番前に座った。
すると近くに女子がよってきていきなり話し始めた。
あやつが。
私のシェアハウスの最後の一人の同居人、水色頭のガサガサボイスのころんがなんともまあ運命のいたずらというか先生の気遣いというか作者の思惑というか(おい)同じクラスになってしまった。
まあ、私は一号車、あいつは三号車で流石にとなりにはならなかったけれど、それにしてもなかなかの展開。
なんだよその「逸材」って。あいつの何が良いんだよ。
しかもなーくんとジェルも逸材なんかい。
逸材いすぎだろ。
それに、家に帰ったらゲームするかYouTubeみるかで堕落し、休みの日にはゴロゴログダグダしてるだけのあいつの何が良い。
って言いたいけど、流石に同居してるのは黙ってるからなんも言えねえ。
向こうの方でむちゃくちゃ甘ったるい大きな声で話している声が聞こえる。
ああ、これはあれだな。主人公と同じ人を好きになっちゃう猫被ったぶりっ子キャラの典型例!(結構メタい)
でもまあ、私はあいつを好きになるようなことはないから大丈夫!…だと思う(盛大なフラグ)
まあ、関わることないでしょ!(盛大なフラグ再び)
そんなこんなで朝がすぎていった。
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通学路で迷ったァァァァ!
いやね?これば弁解をさせて欲しい。
シンプルに通学路が入り組んでて、どっちにあるのかとか分からなくなっちゃうんだよ!
ああ、もう、なんてタイミングが悪い!
ガサガサな声と真っ青な髪が意識のなかにはいる。
流石に辛辣すぎません?
なんなんだよ。
ころんは頬を赤らめながら目をそらしていった。
え…何、そういう展開?私をおいては行けない的な?
それはちょっと…かっこいいかも。
うん、一瞬でもかっこいいとか思ったわたしの純粋な気持ちを返せ
そういうとゆっくり歩き始めるころん。
訂正。やっぱり仲良くできそうにはありません
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逢坂→大阪
衝きの河→月の河(いや、どんなミスだよ…)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。