第69話

告白
120
2020/11/07 13:07
ホワイトデー当日。
僕は普通に____ではないけど____登校した。
ころん
ころん
(ヤバイヤバイ、どうやって渡せばいいの…!?)
どうやってこここ、告白…とかすれば言い訳…!?
…と思ったとき、
尾田南
尾田南
あああ、あの!
ころん
ころん
!?みみ、南…
廊下で南に呼び止められた。
ころん
ころん
(え…待って、何?)
尾田 南
尾田 南
えっとね、その、あれなんだけど…
ころん
ころん
尾田 南
尾田 南
ええい…もう言っちゃえ!
尾田 南
尾田 南
きょきょきょ、今日の4時半に、屋上に来てください!
ころん
ころん
!?
尾田 南
尾田 南
ええっと、その、あの
尾田 南
尾田 南
待ってるから!
そういって走っていく南。



























…どういうことかは分からないけれど、
もしかしたらこれは、絶好のチャンスと言うやつかもしれない。



_______________________



ころん
ころん
なんで…なんで呼び出されたの?え、まさか絶交?
僕はマフラーを風に揺らしながら屋上でずっと悩んでいた。
いやまあ、分かんないけど。
これは、多分チャンスなんだけど。


















____嫌われているのに、話すのは迷惑なんじゃ…
尾田 南
尾田 南
あ、ああああころん!
尾田 南
尾田 南
もう来てたの?
ころん
ころん
別に、待ってないけど
あーーーーー、なんでこんな素っ気ないの!?
もうちょっと言い方とかあっただろ…
(一人反省会)
一同
…あの!
か、被った…
尾田 南
尾田 南
…ころんからいいよ!
ころん
ころん
え、あ、えっと…
…ころん、頑張れ!






















ころん
ころん
これ…その…
ころん
ころん
バレンタインの………お返し…
尾田 南
尾田 南
…!ありがとう!
南は花が咲いたようにパアアアアアアと笑った。
ころん
ころん
(…眩しい)
尾田 南
尾田 南
うわ、これもしかして手作り?
美味しそー!
ころん
ころん
…カップケーキなんかで悪かっな
尾田 南
尾田 南
いやあの、クッキーで苦戦した私に言わないでもらえます?
いつものようにミニコント風に言い合うと、顔を見合わせて僕たちは笑った。
尾田 南
尾田 南
じゃあ、私帰るね!
ころん
ころん
あ、ちょっとまって!
南はクルッと振り向いた。





















そうだ、大切なのはどう思われるかじゃない。























‘自分がどう思っているか’なんだ。






















ころん
ころん
その…その、チョコ



















僕はマフラーで口元を隠しながら呟くように、で持たしかに言葉を放った。






















ころん
ころん
そのチョコ…本命、だから…
尾田 南
尾田 南
!?
尾田 南
尾田 南
そそそ、それってどういう…



















僕は赤くてアワアワしている南に、






















ころん
ころん
ああ、もう。
わざわざ言わせないでよ

























少し照れながら、でも今の気持ちを精一杯こめた、






























ころん
ころん
…南のことが、好き、です

























一世一代の、愛の告白をした。






















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