第50話

恋とは?②
145
2020/09/13 11:34
美坂リサ
美坂リサ
ま、まあその感情はおいといて!
り、莉犬のこ、告白……について考えてみようか!
ちょっとゴニョゴニョしながら言うリサちゃん。
いやなんでそんなに申し訳なさそうなの…?
尾田 南
尾田 南
ご、ごめん!
私まだ恋愛とか、分からなくて…
海根果帆
海根果帆
じゃあ、私たちの話を参考にしてみたらどうですか?
日比野深雪
日比野深雪
!?
果帆ちゃんがそう言うと、深雪がビクッと動いた。
日比野深雪
日比野深雪
え、ま、マジ…?
海根果帆
海根果帆
そりゃそうですよ!
美坂リサ
美坂リサ
え?本気?それってガチ?
海根果帆
海根果帆
ガチです!
明らかに顔を真っ赤にするリサちゃんと、うろたえている深雪。
え、あの深雪がうろたえてる…?
海根果帆
海根果帆
ちょっとからかえるし、これはみんなの恋愛観を知る絶好のチャンス!逃すわけには行かんのです!
海根果帆
海根果帆
では行きましょう!
いつになくニッコリと笑う果帆ちゃんに、二人は恐怖の色を見せた。
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海根果帆
海根果帆
んま、私の好きな人はぶっちゃけななもり先輩です
尾田 南
尾田 南
い、いさぎいい…
海根果帆
海根果帆
隠せてない自覚あるんで
さ、サバサバしてる!
海根果帆
海根果帆
えっと、私は基本ドキドキしっぱなしですね。目があったときとか、笑いかけてもらったときとか…
美坂リサ
美坂リサ
そ、そんなこと言うの!?
リサちゃん、いつになくびびる。
海根果帆
海根果帆
では次、日比野先輩
日比野深雪
日比野深雪
わた、私?
尾田 南
尾田 南
深雪ガンバ!
私が笑顔で言うと、深雪はうっ…といった感じで話し始めた。
日比野深雪
日比野深雪
私の好きな人は……優しくて、底抜けに明るくて、かっこいい、から……
日比野深雪
日比野深雪
その、楽しそうに笑っている、ところが……とってもいいな、って思う…
あまり表情を動かさない深雪の顔が、ほんのりと赤くなっている。
いや、かわいいな…
日比野深雪
日比野深雪
あの、次、リサちゃん…
美坂リサ
美坂リサ
ええ、あたし!?マジでやるの!?
リサちゃんは抵抗するが、二人に笑ってにらまれると、黙って話し始めた。
美坂リサ
美坂リサ
あた、あたしの好きな人は、ヘタレで間抜けでバカでちびなんだけど…
散々な言われようだな。
美坂リサ
美坂リサ
でも、たまにちょっとやるところが、まあ、ドキッとする、かなぁ?
美坂リサ
美坂リサ
ああもう、こういう柄じゃないのに!
そういうとベッドの上のクッションに顔を埋めた。
そこから見える耳は、真っ赤だった。
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尾田 南
尾田 南
今日はありがと!
海根果帆
海根果帆
別に大したことはしてません
美坂リサ
美坂リサ
んま、元気そうで何よりだよ!
日比野深雪
日比野深雪
よかった…
深雪はその後に、『私たちの犠牲もあるけど』と付け加えた。
尾田 南
尾田 南
私、明日から学校行く!
美坂リサ
美坂リサ
大丈夫?無理してない?
尾田 南
尾田 南
平気だぞい!
日比野深雪
日比野深雪
生徒会室で……待っているよ
尾田 南
尾田 南
ありがと~
海根果帆
海根果帆
…まあ、ななもり先輩が待っているので……?待ってますから…
尾田 南
尾田 南
心配ありがと!
私が笑いかけると、みんな笑ってくれた。
私は送り出すと、スマホを取り出したがふと思ったことがあった。
尾田 南
尾田 南
…ってかみんなの好きな人の特徴、なんか聞いたことあるような…?
まあいいや、と思ってスマホを起動した。
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ジェル
ジェル
ヘクシュン!なんか、くしゃみが出てくるなぁ…
ななもり
ななもり
俺も。なんか寒気する…
莉犬
莉犬
俺も。噂されてるのかなぁ…?
るぅと
るぅと
大丈夫ですか?
さとみ
さとみ
お前ら噂なんてされて、幸せそうだな
三人とも、何かを感じ取っていた。

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