第43話

好かれてないことくらい。
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2020/09/03 12:02
それから約1ヶ月。
ころんに無視される日々が始まった。
なんかシェアハウスでも私のことを無視してくるから、何をしちゃったのかも聞けない。
ま、別にころんがいてもいなくてもどっちでもいいんだけど。(ツンデレ発動)
それよりも、私としては萌のいじめの方が深刻な状態だった。
何て言うか、その___




どんどん過激になってきている、気がする…
尾田 南
尾田 南
(まあそれもこれも全部、ボイスレコーダーに録音済みだけどね!)
ただ、放課後はいつも萌たちがからんでくる。
尾田 南
尾田 南
はぁぁぁぁぁ
最近、優羽も塾の方が忙しくてあまり話せてないし。
笹寧は隣のクラスだから、そもそもあんまり話せないし。
尾田 南
尾田 南
(私、なんで学校来てるんだろ…)
いいや、考えないでおこう。
そう思い、私はホームルームに望んだ。
_______________________
先生
先生
ってことで、ころん、尾田、文化祭実行委員会頼むわ
なんて……?
尾田 南
尾田 南
あの、せんせ…
ころん
ころん
…僕、いやなんだけど
先生
先生
好き嫌いいうな
尾田 南
尾田 南
私もいやです
先生
先生
お前ら…
あきれる先生。
ころん
ころん
とにかくいやなものはいやだから
尾田 南
尾田 南
あんた失礼。ま、私もいやだけど
ころん
ころん
お前も失礼だろ!
尾田 南
尾田 南
お前よりはデリカシーあるし!
ころん
ころん
は?南はなんもいえんだろ!
先生
先生
喧嘩すんなら教室のそとで頼む
そういいながら先生は日誌に私ところんが文化祭実行委員になったことを書き込む。
ああ、あの先生の日誌を破り捨てたい…
_______________________
先生
先生
ってことで、これころんに渡しとけ
尾田 南
尾田 南
…なんで私なんですか?
只今、職員室にて先生に頼まれごと中。
つかこの担任、基本面倒なことを嫌ういわゆる脱力系?ってやつで、たまに教師か疑うんだよな…
ま、顔がいいから人気だけど
尾田 南
尾田 南
(つか私ところん、いまなんか関係微妙なの察しろよ…)
これ私にいくだけで……足が重い。
私がそう思いながら教室のまえにつくと、誰かがなかで話していた。
尾田 南
尾田 南
(この声……皆野くんところん?)
教室いるなら文化祭の準備手伝ってほしいんだけどな…
皆野蓮
なあころん。最近尾田となんかあったか?
私はその声にビクッとした。
尾田 南
尾田 南
(え、なんの話してるの…?)
ころん
ころん
別になんもねえよ
皆野蓮
いやでも、明らかに違う…
しかもお前尾田のこと…
ころん
ころん
僕、別に南なんて好きじゃないし!あんなやつ嫌いだから!
ガタンっ!



私は持っていたものを落として、気がついたら走っていた。



分かっていた。好かれていないことぐらい。



___嫌われていることぐらい。



でも、それでも期待しちゃたんだ。



届かないのに。



尾田 南
尾田 南
(あれ?私何に期待したんだ…?)





私、何が悲しいんだろう___?

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