第39話

『でもいいやつだよ』
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2020/08/24 04:47
尾田南
尾田南
『いやぁ、なんか不思議な気分だなぁ』
尾田南
尾田南
『みんな私がいなくて寂しくしてるwww?』
ジェル
ジェル
んな訳ないやろwww
さとみ
さとみ
ジェルそれは失礼w
莉犬
莉犬
…俺は寂しいよ
莉犬くんが行った!
ころん
ころん
(嘘だろ?!)
さすがにこれ気づかれ…
尾田南
尾田南
『莉犬、お世辞はいいよ。悲しくなるから』
あ、そっち行くんだ。
ころん
ころん
ま、なーくんはともかく南は…
尾田南
尾田南
『ころん黙れ?この間第五で殺さなかった恩を忘れるな?』
ころん
ころん
あ?んなことまだ覚えてんのかよ
ななもり
ななもり
『そこ、喧嘩しないの!』
受話器の向こうから聞こえてくる声。
なんだろう…、すごく緊張する…!
美優
美優
『南、なにしてんの?』
尾田南
尾田南
『美優ちゃん!ちょっと会話中だから…』
亜子
亜子
『え?なに電話越しに彼氏いんの?彼氏で来たら教えてって亜子言ってじゃん!』
尾田南
尾田南
『いないから!二人とも黙って!』
ころん
ころん
ちょいまち、その二人誰?
尾田南
尾田南
『私の従姉妹の双子の美優ちゃんと亜子ちゃん』
さとみ
さとみ
残念だけど南は彼氏いないよーwww
亜子
亜子
『え?南モテるのに。東京の男ども見るめな!』
南モテるのか…
美優
美優
『亜子、そういうこと言わないの!南はばあちゃんに呼ばれて来ただけで彼氏探しには来てないの!』
うるせえガキだな…
亜子
亜子
『じゃあ気になるやつもいないの!?それは青春なの!?』
尾田南
尾田南
『いない…と思うけど』
尾田南
尾田南
『でもジェルは面白いしさとみは強いし家事できるしるぅとは面倒見いいし莉犬はかわいいし』
莉犬
莉犬
か、かわ!?
莉犬くん、混乱
尾田南
尾田南
『ころんは…まあ、いつもダサいしすぐダルいって言うけど』
ころん
ころん
おい南?
尾田南
尾田南
『でも…でもいいやつだよ』
そういって笑う南。
その笑顔とその言葉に僕の鼓動は早くなった。
亜子
亜子
『なんか青いやつ照れてるー』
美優
美優
『亜子、あんま言っちゃダメよ』
ころん
ころん
う、うっせえ!
尾田南
尾田南
『亜子ちゃん、美優ちゃん』
尾田南
尾田南
『ころんは照れ屋だからしょうがないのよ』
ころん
ころん
おい変なこと広めるな?
要人
要人
『こら亜子、美優!南を困らせちゃダメだろ?』
尾田南
尾田南
『あ、要人かなめ!』
やってきたやつとにこやかと話す南。
ジェル
ジェル
つか南んち大家族やな~
尾田南
尾田南
『うん!母方だと従兄弟十二人いるし!』
さとみ
さとみ
…は?
莉犬
莉犬
多いとか…そういうレベル?
そのあと何分かしゃべると電話を切った。
海根果帆
海根果帆
…尾田先輩、いい人ですね
るぅと
るぅと
そうですね
海根果帆
海根果帆
ってか、こんなに分かりやすいのに尾田先輩はまだ気づいてないんですか?
さとみ
さとみ
そうなんだよなー
ジェル
ジェル
なーくんと南には同じ血が流れてるって言うのが身に染みて分かるわー
ころん
ころん
は?それって…
莉犬
莉犬
ころちゃん、ばれてるよ
莉犬くんは真っ正面から向かってそういってきた。
ころん
ころん
え、ちょ…
莉犬
莉犬
大丈夫。
俺気にしてないから
そう言ってニコッと笑った莉犬くんに僕は一抹の不安を感じていた。
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