第12話

12話
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2020/07/01 06:56
<ころんside>
ころん
ころん
い、いいよ
るぅと
るぅと
失礼します。
この間借りた漫画、とても面白かったです。次の刊貸していただけますか?
ころん
ころん
分かった。もう遅いし、明日でいい?
るぅと
るぅと
?いつも日付けまたいでいるころちゃんがなに言ってるんですか?
ころん
ころん
きょ、今日はつかれたんだ!もう寝るから、早く出てってくれない?
るぅと
るぅと
…(これはなにかあるときの顔ですね…触れないでおきましょう)分かりました
いやだから、その間なに?

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ころん
ころん
…もう平気
尾田 南
尾田 南
おっも!あんたなに私に体重かけてんの?男子の体重支えられるかっての!
ベットのはしに追いやり、掛け布団をかけ枕を立て掛けたらあとは寄りかかるだけ。
これでばれないと踏んだんだ。
…まあ、るぅとくんっていうのはちょっと災難だったけど。
尾田 南
尾田 南
ってかもう眠いんだけど。枕かして
ころん
ころん
いやだよ!僕の枕!
尾田 南
尾田 南
あんたの台詞で帰れなくなっちゃったでしょ!
『もう寝るから』
これはつまり、ベットからでないで、眠るってこと。
だから、そとに出たらおかしいことになる。
しかも、南がそとに出て莉犬君にでも見られたら…
大惨事どころの問題じゃない。
そして、数分の押し問答の末…
ころん
ころん
(なんでこんなことに…!)
枕を捨てて二人でベットで寝ることに…!
どうしよう、心臓のおとがうるさすぎて全然寝れない。
一応、背中を向けあってそっちは向いてないけど…
行きをする旅に僕の背中が南の背中に当たって、その度に息が止まりそうになる。
やばい、今絶対顔赤い!莉犬君のことバカにできないぐらい、絶対…!
尾田 南
尾田 南
こ、こっち見ないでね…
心なしか南の声も揺れている。
こんなん、嫌でも意識してしまう…!
寝よう、寝るんだ。明日も学校があるんだぞ…!
僕は必死に目をつぶった。

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<南side>
私が起きたら、おでこがなにかにぶつかる。
尾田 南
尾田 南
いった…
目を開けると、最初に目にはいったのは水色の髪。
つぎは青のパジャマを着た、少し小柄(といっても私よりは高い)男の子。
ころん…?
尾田 南
尾田 南
ころんんんんんんんんん!?
驚きすぎてベットから落ちる。
ころん
ころん
なんだよ…って南いいいい!?
あっちも驚いている。
尾田 南
尾田 南
そうだ。昨日一緒に…!
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
や、やばいなんかめっちゃ恥ずかしくなってきた!
わた、私はなんてことを…!
顔から火が出るどころの問題ではない。大災害だ
ころん
ころん
と、とりあえず早く部屋もどれ!
尾田 南
尾田 南
でも、そとに出れな…あ、そうだ!
私はころんの部屋のベランダに出ると、隣のベランダにへとジャンプした!
そういえば、私ところんの部屋となり同士だった。
ころん
ころん
おま!あぶねえぞ!
尾田 南
尾田 南
私の身体能力なめないで?
ころん
ころん
そういう問題じゃねえ…
というころんの言葉を無視して部屋に入って制服に着替える。
尾田 南
尾田 南
おっはよー!
ななもり
ななもり
南、なんで着替えてるの?今日は開校記念日なのに…
…予定が狂った。

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