<ころんside>
いやだから、その間なに?
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ベットのはしに追いやり、掛け布団をかけ枕を立て掛けたらあとは寄りかかるだけ。
これでばれないと踏んだんだ。
…まあ、るぅとくんっていうのはちょっと災難だったけど。
『もう寝るから』
これはつまり、ベットからでないで、眠るってこと。
だから、そとに出たらおかしいことになる。
しかも、南がそとに出て莉犬君にでも見られたら…
大惨事どころの問題じゃない。
そして、数分の押し問答の末…
枕を捨てて二人でベットで寝ることに…!
どうしよう、心臓のおとがうるさすぎて全然寝れない。
一応、背中を向けあってそっちは向いてないけど…
行きをする旅に僕の背中が南の背中に当たって、その度に息が止まりそうになる。
やばい、今絶対顔赤い!莉犬君のことバカにできないぐらい、絶対…!
心なしか南の声も揺れている。
こんなん、嫌でも意識してしまう…!
寝よう、寝るんだ。明日も学校があるんだぞ…!
僕は必死に目をつぶった。
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<南side>
私が起きたら、おでこがなにかにぶつかる。
目を開けると、最初に目にはいったのは水色の髪。
つぎは青のパジャマを着た、少し小柄(といっても私よりは高い)男の子。
ころん…?
驚きすぎてベットから落ちる。
あっちも驚いている。
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
や、やばいなんかめっちゃ恥ずかしくなってきた!
わた、私はなんてことを…!
顔から火が出るどころの問題ではない。大災害だ
私はころんの部屋のベランダに出ると、隣のベランダにへとジャンプした!
そういえば、私ところんの部屋となり同士だった。
というころんの言葉を無視して部屋に入って制服に着替える。
…予定が狂った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。