第66話

絶・叫☆
99
2020/11/01 12:26
ジリリリリリリリリリ!
私は目覚ましを止めてまた布団に潜った。
…が、
莉犬
莉犬
南ちゃーん?もう時間だよーー
尾田南
尾田南
なぁに莉犬…
ってもうこんな時間んんん!?
莉犬
莉犬
わああああ!い、いきなり大きい声でたからびっくりした…
とびらのそとでびっくりしている莉犬に向かって私は着替えながら叫んだ。
尾田南
尾田南
ころんもう準備できてる!?
莉犬
莉犬
あー、行く気満々だったよ
尾田南
尾田南
いやあああああああ!
怒られるううう!
私は荷物をもってしたに降りて、パンを口の中に突っ込むと顔を洗って歯を磨いて外に出た。
ころん
ころん
遅い
尾田南
尾田南
ごめん!昨日Dead Bye Dayligh○やりすぎちゃって…
ころん
ころん
ほとんど伏せ字で来てねえよ…
呆れながら笑う。
尾田南
尾田南
ごめんね!
ころん
ころん
ほらほら、行くぞ
私はクリスマスに貰った、赤いマフラーを巻くと、走っていった。


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今日は、2月の10日。
そうみなさん、四日後ははドキドキわくわくな
『バレンタインデー』だ。
尾田南
尾田南
(いや、誰にあげるかはもう決まっている)
もちろん、ころんだ。
ただ、そこではなく…
尾田南
尾田南
(どうやってあげるかが問題なんだよなぁ…)
家で普通にあげるとなると、多分『本命』という言葉は言えないだろう。
でも、ころんはモテるだろうから呼び出すのも…
尾田南
尾田南
ああもう、こう言うのって誰に聞けばいいのーー?!
海根果帆
海根果帆
あれ?尾田先輩?
なんでここに?
海根果帆
海根果帆
ここ二年生の廊下じゃないですよね…?
尾田南
尾田南
か、果帆ちゃん…
海根果帆
海根果帆
はい?
尾田南
尾田南
果帆ちゃぁぁぁぁぁぁん!
海根果帆
海根果帆
な、なんなんですか!?
私はカクカクシカジカと説明を始めた。
海根果帆
海根果帆
な、なるほど…
海根果帆
海根果帆
それでなぜ私に?
尾田南
尾田南
なんか果帆ちゃん知ってそうだから…
海根果帆
海根果帆
んな適当な理由で…
とワナワナと震える果帆ちゃん。
海根果帆
海根果帆
てか、教えられるとしても手作りを作りたいんですか?
尾田南
尾田南
まあ、はい、そうです…(なぜか敬語)
海根果帆
海根果帆
なら、うちのキッチンじゃ無理ですよ
そんなにひろくないです
尾田南
尾田南
あー、そこら辺は心配しないで
私はニッコリと笑った。
尾田南
尾田南
その辺は頼れるツテがあるから!


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一宮薫
一宮薫
…んで、うちに来た、と…
私のツテをたどると、そこは一宮財閥宅だった。
尾田南
尾田南
いや、薫の家なら使うスペースとかあると思って…
一宮薫
一宮薫
まあ、ある、けど…
海根果帆
海根果帆
ここが、一宮財閥…?
尾田南
尾田南
えっと…ダメだったかな?
海根果帆
海根果帆
ご、豪邸…?
一宮薫
一宮薫
いや、ダメな訳はないよ?無いけど…
海根果帆
海根果帆
シャンデリア?これってもしやシャンデリアなの?
一宮薫
一宮薫
この子どゆこと!?
果帆ちゃーん、一回ストップしようか?
海根果帆
海根果帆
いや待ってください、なんつう知り合いいるんですか尾田先輩!
尾田南
尾田南
うん、私もちょっとそう思う
海根果帆
海根果帆
一宮財閥ですよ!?あの!
一宮薫
一宮薫
なーんかあんまり言われて気持ちのいい言い方じゃあないな…
と苦笑いする薫。
うわああああ!と叫ぶ果帆ちゃんを薫がなだめる。
ほう、なかなか面白い組み合わせ。
尾田南
尾田南
それであの、ちょ、チョコを…
一宮薫
一宮薫
分かってる。全力を尽くしてサポートするよ。果帆ちゃんも、ね…
海根果帆
海根果帆
ひぎゃぁぁぁぁぁぁ!
こうして、絶叫だらけのチョコ作りが始まろうとしていた。
尾田南
尾田南
(ころん。きっと、思いを伝えます…!)
だから、待っててね…!

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