<ころんside>
河川敷、花火大会。夏祭り。
最早現代の恋愛マンがなどでは絶対にはずせない、大事な局面。
そんな中、僕たちは…
…なぜか僕と莉犬くんしか集まっていない。
あ、そういえば莉犬くん学校でボッチだっけ。
…確かに、聞いてて頭痛くなるないようではあったね。
いきなりの金髪ポニテ少女の登場に、僕は若干ビビっていた。
すごいフレンドリーなの来た!
しかも莉犬くんの恋愛相談相手て…www
その声にその場にいた一同はピクリと止まった。
すげえいいチームプレーだな、リサと莉犬くん。
すごい、僕の時と態度が全然違う!
これはたぶん、莉犬くんとの関係を悟られないようにあえてそう接していってるんだな。
リサすげえ…
そう意味深な言い方をする南。
これ、勘違いされてる?だとしたら莉犬くんおつぷり…
ちょっと後ろを向いたリサは僕と目が合う。
しかしその目は笑っていた。
まさかこいつ、いないのに嘘をついてこの場乗りきろうとしてる…?
だとしたらこいつ凄すぎだろ!
そういいながら二人は先に行ってしまう。
こいつ…!
今の一瞬で理解した…?
僕はそう言うと南たちのところへ向かった。
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《オマケ・リサちゃんの心の中。》
明らかにころんが南ちゃんを見る目、普通の女の子を見るときの目と違ったよね?
何か大切なものを見るような…
あーこれ、ころんも南ちゃんの事気になっちゃってる感じ?えー、それ結構ヤバない?同じ家に住んでんでしょ?(莉犬くん情報)
うわーシェアハウスの三角関係とかあれるよ?家あれるよ?
ころんのことも応援したいけど、莉犬がいるしなぁ…
え、ヤバい、面白いんだけど。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。