私が向かったのは、病院。
私たちが多くの時間を過ごした思い出の場所。
久しぶりに来る病院、懐かしいな…
歩きながら色々思い出す
確か私、駅で死のうとしてたんだよね
そしたら誰かとぶつかって、気づいたら病院にいて。
横を見ると大好きなアイドルがいて。
信じられないことがいっぱい起きた
しばらく歩くと私が入院していた部屋
"613"
今は誰も入院していないみたいで誰もいなかった
いつもてひょんくんが座っていた窓際に座ってみる
てひょんくんとここで過ごした日々は
本当に私の中で大切なものになってて。
今なら胸を張って生きててよかったって言える
全部全部、てひょんくんのおかげなんだ
最愛のお姉ちゃんを亡くしてどん底にいた私を救ってくれた希望の光
てひょんくんのことを思うと涙が出てきた
どうしても会って話したい
てひょんくん、お願い…来て…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。