え…今…
楽屋にいたメンバーは
わぉ
と小さく声を漏らしていた
🦁"ちょっと長くなるかもだけど聞いて?
あなたが入院してる時
あなたが僕に助けを求めてきた時。
この子を助けたいって思った
この子のそばにいたいって。
どんどんあなたに惹かれていった
だから病院にもいっぱい行って
あなたに会いたくて。
その頃から助けたいって気持ちだけじゃなくて
僕のものにしたいって思うようになった
あなた、好きです
僕と付き合ってください──────────。"
嘘…
私の事、ずっと好きでいてくれたの?
🦁"今日にかけてたんだ
あなたがいるかなって
居たらあなたがどこにいても絶対にボールを届けるって
いなかったら諦めようって
でも今日会えた
あなたはこういうの嫌いって言うけど
僕とのこと、考えて欲しい。"
"…ちょっと考えさせてください。"
気持ちの整理が追いつかなかったからまた連絡することにした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。