第31話

髙橋優斗 × 先輩彼氏
3,860
2019/09/27 10:09









「優斗先輩!これよかったら食べてください!」




「あ!私のもよかったらどうぞ!」



















今日はバレンタインかハロウィンか何かですか?



優斗くんは私の彼氏なのに



お菓子をいっぱい貰った優斗くんは満更でもないし



















綾「ねぇ、あなたあれいいの?」




『別にいいもんっ』




綾「いやいや、よくないでしょ。先輩に言ったら?」




『優斗くん嬉しそうだから言っても意味ないしっ

 綾、今日一緒に帰ろっ』




綾「え、先輩ってあなたのこと迎えに来たんじゃないの?」




『いいの!もう優斗くんなんか知らない!』




「誰か俺なんか知らないって?」




『ゆ、優斗くん』




「せっかく迎えに来てやったのに」 




『嫌々来てるならいいですっ!!

 今日は綾と帰るから!!』




「ったく、素直じゃねーな

 綾ちゃん、あなたもらってい?」




綾「あ!どうぞどうぞ!

  でもあなたのこと大事にしてくださいね?」




「あたりめーだわ笑 ありがと!」





























「ん」




『やだ』









今手を出されても繋ぐ気分じゃない



優斗くんの言うことききたくない









「ほんとに手のかかる奴だな」




『じゃあ他に素直で手のかからない女の子探せば?

 今日もいっぱいいたでしょっ』









思ってもないことがスラスラと口から出る



それで、はいそうですねって言われたら傷つくくせに









「あなた以上の人なんていねえから

 で、なんで怒ってんの

 あ、もしかしてそのこと?」




『…自分で考えて』




「ちゃんと言ってくれなきゃわかんねえだろ?」




『ばーか、』




「なに?」




『今日カフェ行くのにそんなにお菓子あったら

 行かなくてもいいねっ』




「やっぱりか」




『ふんっ、』




「俺にはあなたしかいねえから

 あとこのお菓子は弟にあげる予定だったし」




『……っ、』




「あー俺の彼女可愛すぎ!!嫉妬したんだろ?笑」




『、うざっ』




「あーあ、照れんなって!笑」




『ほんとにうざいっ、』










優斗くんをおいて早歩きをする



ほんとは照れ隠しだけど絶対秘密









「捕まえた」









私の速さじゃ余裕で優斗くんが追いついてきて



さっき拒否した手を繋がれる









「絶対離すなよ」




『そっちこそですよ、先輩』




「っ、やば、急に敬語は反則だろ!

 でも可愛かったからずっと敬語で喋ってよ」




『やだ、疲れるもん』




「なんでだよー!!」














こんくらいくだらないやり取りが私たちらしい



小さなことで喧嘩してすぐに仲直りする



これからもそんな仲でいられますように



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