第16話

七五三掛龍也 × 年下彼氏
4,301
2019/04/28 13:25



たまたま不幸が重なっただけ





朝電車に乗り遅れて





仕事でミスして怒られて





天気予報がはずれて雨が降って





びしょ濡れで帰る





でもそれだけで私のメンタルはボロボロだ





家に帰ってもどうせ1人





重たい足を動かしていつもの道を歩く





家に着いたら鍵を開ける





いつもだったら真っ暗なはずなのに





玄関に靴なんか出てないのに 





電気がついてて明るくて





靴がきれいに揃えてあって





もしかしてって期待してる私がいる



















「あなたー!おかえりい!!」







え、ほんとにいた





なんでなんで??





頭の中にははてなしか浮かばなくて





言葉がでてこない







『りゅうや、?』





「はあい??」







どうしよう、今すっごく泣きそう







「あなた!?どーしたの!?」





『りゅうやあ、なんでいるのお(泣)』





「あなたに会いにきたんじゃあん」





『グスッ、会いたかったあ、』





「ああ、泣かないでえ はい、ぎゅう!」







そう言って彼は優しく抱き締めてくれる





いつもは龍也が甘えてくるのに





年下の龍也の前では泣きたくなかったし





弱いところ見せるなんて考えられなかったのに





今日はだめだ







『りゅうや、もっとぎゅうして、?』





「ぎゅううううううう」





『、すき』





「ええ 久しぶりにあなたから好きって言われたあ」





『、だって…』





「ふふっ嬉しい」





『んー、龍也にこんなこと見せたくなかった、』





「いつも俺が甘えてばっかだもんねえ」





『だって龍也のが年下だし、』





「年下とか年上とか関係ないよ?」






『でも…、』





「あなたが甘えたいときは俺に甘えてほしいな」





『そんなん無理だし、』





「今甘えてるじゃん笑」





『だって今日はそーゆー気分だもん』





「じゃあそーゆー気分のときは甘えてね?」





『できたらね、』















やっぱり今日は幸せな日だ

























リクエストありがとお!!

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