第6話

平野紫耀×記念日
4,739
2018/10/29 11:49
今日は紫耀と付き合いはじめて1年の記念日


放課後にはデートをすることになっている


1年だからちょっとは期待してみてもいいのかな



キーンコーンカーンコーン



紫「あなた!行くよ!」


グイッ


『わっ!ちょっと、!』


チャイムがなった途端手を掴まれて教室を出る



『ねぇねぇ』


紫「ん?」


『ほんとにどこ行くの?』


紫「んー内緒」



朝からずーっとこう


デートどこ行くのって聞いても絶対答えない


まぁ着けばわかるんだけどね


期待を胸に紫耀についていく



そして着いたところは…



『えっここ…』



紫「いいでしょー」



私たちが初めてデートした遊園地だった



紫「はい!行くよ!」


『だから待ってってぇ』



もー…紫耀はいつもこうなんだから


いつも振り回されてばっかり


でもそれさえも愛しく感じる


って私なんか変な人みたい



紫「んーまずはコーヒーカップかなー」


『え、絶対回さないでね!?』


紫「やだね笑ビュンビュとばすから」



そんなぁ…


紫耀は乗り物大好きでなんでも乗れるけど


私はほとんどが大の苦手


それでなんで遊園地なのって話なんだけど笑


紫耀が楽しんでたら私も楽しいって感じるんだ
 


紫「ふぅぅーーー!!!!」


『きゃぁぁぁぁーー!!!!』



もー怖いよぉぉぉ


『ねぇ!紫耀!!もっとゆっくりしてぇ!』


紫「え?もっと早くするの?いいよ!」



ちがーーーう!!!!



『きゃぁぁぁぁ!!!』



はぁ…もう疲れた…


紫「楽しかったねー!!」


『紫耀のばか!!』


紫「ごめんて笑」


 「はい、次はジェットコースター行くよ!」



ねえ!?それ反省してないよね!?


もーやだぁぁ


怖いぃぃ…


ジェットコースターは乗り物の中で1番無理!!


こんなに怖い乗り物一体誰が作ったの!?


紫「あなた?怖いの?」


『言わなくても知ってるくせに…ボソッ』


紫「ん」


『え、なに?』


紫「手、繋いどいてあげるから」



もー、そういうとき何気に優しいんだから


心臓に悪いよ…



『ん、ありがと』



でもやっぱり怖いものは怖くて、


『あーもーやだぁ』


紫「大丈夫だって!楽しいから!」



なんでそんな平気なの!?


こんなの憂鬱でしかないんだけど…!


もー乗ったからにはしょうがない


けど…



『ねぇ落ちる落ちる落ちる』



『きゃぁぁぁぁーーーーー!!!!』


紫「やっほぉぉぉぉーーー!!!!!」




紫「あなたっていつ乗ってもあんなんだよな笑」

 「もー最高だわ笑笑」


『ひどい!紫耀のために乗ってるんだから!』


紫「はいはい、ちょっと休憩するか」


 「アイス食べ『食べる!』」


アイスッ!アイスッ!


『紫耀!早く!!』


紫「はいはい笑」



このあとアイスを食べていろんな乗り物に乗った


こんなに紫耀がはしゃぐなんて久しぶり


でも楽しかったなぁ


そんな楽しい時間ももう終わり





紫「じゃあ最後行こっか」


『うん』


最後に乗るのはもちろん…


観覧車



紫「今日楽しかったな」


『うん、楽しかったよ』

『怖い思いのほうが多かったけどね』ムスッ


紫「フッそんなあなたも可愛かったよ」


『え、あ、(照』


紫「照れたー笑」


そんなの照れるに決まってる


不意打ちには弱いんだから



紫「俺たちこう過ごして1年経ったんだな」


『そーだね』



1年長いようで短かった


最初は人気者の紫耀を見てるだけで幸せだった


でもある日紫耀から告白されて付き合うことになって


たくさんデートしたり


恋人っていうより友達みたいな感じで


うまくいかないこともあったり


くだらないことで喧嘩したり


いろんなことがあった
 

でも紫耀とだから乗り越えてこられたんだ




紫「ねぇあなた」


『なーに?』


紫「目瞑って」


ん?私は不思議に思いながら目を瞑る


シャラッ


紫「ん、いーよ」


『え、』


目を開けた私の首にネックレスがつけられていた


『これ…』


紫「俺とお揃い」


そう言って自分の首についてるものを見せる


嘘…こんなにステキなプレゼント


しかもお揃い



『紫耀』


紫「ん、」


『…ありがと』


紫「いーえ」


『私も…これ』


この日のために用意してたアルバム


今までの紫耀との写真を1冊のアルバムにまとめて


メッセージを書いた
 


紫「なにこれ、嬉しすぎるんだけど」


『えっ!ほんと!?』


紫「ほんとだよ、あなたありがと」


『いーえ』


よかった、喜んでもらえて


ちょっと心配してたんだよね


1年なのにこれってどーなのかなぁとか…



紫「もー終わちゃうなぁ」



今日はすごくあっという間だった


それぐらいすっごく楽しかった


そんな今日ももう終わり


でもこれからもずっと紫耀と一緒にいたいな






『…紫耀』



紫「ん、」



『…だいすき』



紫「俺も大好きだよ」




ねぇ紫耀。


いつもそばにいてくれてありがとう


こんな私だけど


これからもずーっとずっと一緒にいてね


大好きだよ


プリ小説オーディオドラマ