〜黒尾side〜
あなたは俺の家に来て緊張しているらしい
まぁ初めての人の家って緊張するもんな
あなた「私、トイレ行ってきます…」
黒尾「あ、じゃあ案内するわ」
ガチャ
バタン
黒尾「トイレは、そこの奥の部屋…」
あなたの顔を見ると耳まで真っ赤になっていた
体調が悪いのか…?!
黒尾「あなた、?」
そう思い声をかける
あなた「ひゃいッッ!!」
黒尾「大丈夫か?ww」
聞いたことの無い声に思わず笑ってしまう
少し緊張がほぐれたのか今日、初めて目が合った
その瞬間あなたは顔をしかめた
そして少し考えて
あなた「先輩…」
俺に顔を近づけた
黒尾「ちょっ///」
え、何?!
もしかして…これって
これって女の子からさせてもいいのか…?
俺は覚悟を決めて顔をもっと近づける
あなた「先輩…さては昨日、徹夜でしたね?」
黒尾「へ、?」
思ってもみない言葉に間抜けな声が出る
あなた「ダメじゃないですか、受験生なんですから体にはくれぐれもお気をつけくださいね??」
黒尾「あ、はい…」
黒尾「トイレはそこの奥の部屋です…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。