今日はクラスマッチ
私と茉奈ちゃんはバレーボール、春君と真紘君はバスケ
私達のクラスは2回戦で負けたので、第1体育館で試合している春君達を応援しようとやって来た
負けた子達が、応援で詰め寄せているから人が多い
春君に呼ばれて、振り返るとおいでおいでをしていた
真紘君は以外に負けず嫌い、でも春君に負けるのは何故か良いらしい
昔、理由を聞いたけど教えてくれなかったな
12時半から決勝
それまで1時間休憩になった
その間にお弁当を食べても良いということで、教室に戻ってきて机を囲んだ
携帯が鳴った
確認すると目の前に居る春君からだった
《春:にののお昼ご飯楽しみだな》
昨日の夜の電話で、今日は早く終わるから家で一緒に食べようと約束した
《にの:帰ったら一緒に食べようね》
《春:優勝したらご褒美頂戴!》
春君の顔を見たら悪戯っ子の顔をしていた
うーん、ご褒美は何が良いのかな?
《にの:何が欲しいの?私があげられる物なんて無いよ…》
《春:にのにしかもらえない物があるよ!だから欲しいな〜》
あるの?あるならいっか
《にの:何か分からないけど、あげられるなら良いよ!》
《春:約束な♪》
春君の笑顔がなんか怖い
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。