お父さんの方のお祖母ちゃんが、夏休み中に倒れた
一人暮らしで心配だから一緒に住みたいとお父さんに言われた
お父さんは車で1時間半かけて出勤
お母さんは、お祖母ちゃんが心配だから仕事はせず、家の事をするらしい
だから、私も近くに女子高があるから転入してくれないかと
ずっと悩んでいた
転入するにはまだ間に合うし、今なら3学期から通える
日曜日にお父さんに話した
凄くホッとした顔をしてお礼を言われた
今のタイミングだと逃げてる気がするけど、両親に育ててもらってる以上、これ以上ワガママは言えない
両親に皆には言わないように伝えた
寂しいし、行きたくなくなっちゃうから
私には、真紘君のあの言葉があるから大丈夫
冬休みに入った
明日は引っ越しの日
皆のお母さんには話してあって、お手紙とクリスマスプレゼントを預かってもらっている
今日でみんなに合うのは最後
自分で決めた
遅かれ早かれ転入しないといけなかったし
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!