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utitさんたちのこわ〜いおはなし。
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時は過ぎ、一同が志麻の実家に行く日。
志麻はこれまでふざけながら話していた顔とは
打って変わって神妙な面持ちで皆に話を持ちかけた。
これまでの志麻とは全く違う様子に、
各々不安が浮き始め、質問を投げかける者が2つ。
・・・中々言い出せない様子の志麻に、まふまふは寄り添い、理由を問う。
すると、ぽつぽつと語らい始めた。
・・・ぽつぽつと、悲しそうに。
しかしながら、噛みしめるように。
村に代々伝わる伝承を、一言一言話していく。
各々はそんな志麻を見て、冗談を言ったりおちょくったりして、元気づけた。
いつものようにふざけ合い、
密かに安堵した志麻を見て皆もほっと息をつく。
そのままだらだらとしゃべり続け、各々が荷物の最終確認を始めたころ。
・・・奇妙な声が、まふまふとセンラの耳に届く。
・・・が、他の面々には聞こえていなかったらしく、
首を傾げながらも元の話題にもどっていきまたふざけ合う。
もうこのまま先ほどのことは完全に忘れるであろうところに来たとき。
・・・今度は全員の耳に、またあの声が届く。
どんどん不安になっていく面子を見て、意外な人物が場を和ませる。
こうして皆冷静になり、いよいよ出発の時間となり、一同は車に乗る。
車の中では当然テンションもあがり、皆ではしゃいで菓子パをはじめ。カオスな空間が出来上がり、車が発進した、そのとき。
・・・今度は全員が、気づかなかった。否、・・・気づけなかった。
品定めをしているかのような視線、そして確信を持ったかのような、声。
もしもここで、誰か一人でも気づいていたら。そして、意味を理解できていたら。
・・・あんな悲劇は、起こらなかったのかもしれない。
❁--To Be Continued--❁