ななもりside
俺が小学四年生くらいの時だった
とある場所の一軒家を借りて暮らしていた
その家は結構古かった
1つ下の弟
さとみくん
彼は元気だ
うるさいくらい
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その頃、家族全員で居間の隣の和室で寝ていた
そして俺はふと目が覚めた
和室の襖の間からなんとなく居間を見るとテレビがつけっぱなしだった
なんとなくテレビを眺めていると、最後のテレビの放送が終わり『本日の放送はこれで終了します』の字幕が出たあとテレビは砂嵐になった
ザーザー
そんな音が流れる
その画面をなんとなく見つめていた
すると
すると、画面の下の方に異変が
画面が歪みだし人の目が浮かび上がってきた
そして
その目と目があってしまった
怖くなった俺は急いでテレビを消した
そして隣で寝ていたさとみくんに抱きついて目を閉じた
気づいたら朝だった
あれは夢だったのか、錯覚だったのか、それとも実際に起きた出来事なのか
俺は今でもわからない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!