第9話

はじまりのエピローグ
221
2020/11/21 06:02
文哉
え、おとなになったら?
秀太
そうそう、ふみやはどうなりたい?
文哉
うーん、なんだろ?
康祐
おれはみかどになるんだって
秀太
それはそうだよ。こーくんがみかどになったら、おれはこーくんをたすけるよ
勝就
おれも、あにうえをたすけれるんかな?
秀太
できるよ、かつくんはきっと
勝就
でもおれは、ずっとふみやがそばにいてくれるだけでいいわ
文哉
えっ?
康祐
じゃあさ、おれをしゅうたとかつがたすけて、かつをふみやがたすけたら、ずっと4にんでいれるな
秀太
お、すごい。こーくんてんさい
文哉
ぼくがこーくんたすけるんじゃないの?
康祐
ふみやはかつをたすけなきゃだめだ、なんかそんなきがする
秀太
こーくんがみかどになったら、たのしみだね
勝就
おれはなんかこわいけどな
文哉
だいじょうぶ、ぼくがそばにいるから
勝就
せやな


 あの日の笑い声がずっと響いて

 この日々はずっと続くと信じてたあの頃


 そして現実を突きつけられたあの時


 毎日が憂鬱でつまらなくって


 
 僕がかつくんの妃という立場ってのは

 想定外だけど

 それ以外はみんなが見てた未来だった
勝就
…や、…みや、文哉!
 目を覚ますとそこには笑顔のかつくんがいた。
勝就
おはよう
文哉
おはよ、なんか懐かしい夢見てたよ
勝就
実は、おれも
文哉
ホントに?
勝就
まじで
 二人でいっしょに笑って、
 ただ楽しい日々ってのも悪くない。

 なにかあったら
 僕は支えるつもりだし
 守っていこうとも思う。

 またずっと一緒にいれる

 僕たちの未来はきっと明るい


   ー了ー

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