モモside
ガサガサ
ここに入ってから、十分ほどが経った。
目の前にあった階段を上り続けているのだが…………。
一向に景色が変わる様子がない。
はあ…………ッしんど!?なにこれ!?
はぁ、…………はぁ…………きっつ……
しんどすぎるって……今さら帰られへんし…………ッ
あー……クーラーの効いた家に帰りたい~……
はぁ……あ、!
マリたちさ、回復 的な能力使えたりせーへん?
あー…………
まあ出来んこともないけど…………
何かあったら困るし、「うちら」は使えんかな、
せやけど、俺らの使える能力を転送する、ってことはできる。
その方が力を使わずにすむしな。
あ!
全員に能力つけてもらう?
容姿は変わらんけど…………
え?
普通に嬉しいんやが。w
能力とかかっこよ。
そうするかぁ~
パチンッ
よし、んじゃあ誰に何をつける?
俺はとりあえずアキとコウに『回復』と『魔具錬金』かな、……若干つけるのしんどいけど。w
それぞれに『回復』はつけとこか。
せやな。
あ、うち『至極の光』使うかもやからつけれんわ。魔力足りん……
そこに関しては俺がカバーできる。
体力魔力は任せて?w
てことで、アヤモモハナには、どうしよかな?
『回復』と、『赤い彼岸花』、ん~……『魔具生成』でも入れとくかぁ……、
え?
中二病感満載やけどかっこよ……
おけ、んじゃ、アヤとコウは『回復』、アキは『魔具錬金』、モモは『魔具生成』、ハナは『彼岸花』で行こか。
なんかわからんけどおっけーw
あのさ、俺使い方わからんけどいいのん?
まあなんとかなるってw
適応してくよ、
じゃあうち盾生成するわ……ちょっと待ってな?
…………スウ…………パチッ
シュババババ
うぉ!?
すげぇ!
やば!?
え、すごくね?
いやこれはすげえわ、。
かっこよ……
ケホッケホッ……はぁ…………一応のためね、?
ナニかおるもんここ。
おけおけ、完璧やね、サク。
んじゃ、まあ能力つけるか。
…………アオ?
男子勢も俺やるから体力温存しとってくれる?
あ、おう。わかった。
やりすぎんなよ、マリ。
…………サクなんか言った?
…………スゥ…………フゥ…………
『能力転送』。パチッ
さっき言われた能力の人はマリに手出してな。
乗り移るよ、力が…………
おけ
『回復』
スッ
はい、…………スッ
『魔具錬金』
ほい…………スッ
ケホッ…………『魔具生成』
うん…………スッ
…………!?!?何か乗り移ってくる、!?
記憶が…………マリの稽古の記憶と生成方法が分かる…………
…………彼岸花は転送するの体力いるのに…………
…ケホ…………スゥ……『彼岸花』
スッ
『能力転送』…………『終了』…………。
パチンッ…………
…………終わり、ッ……ゲホッゲホッ………………
はぁ…………やからやり過ぎるなって言うたのに…………
じゃあ、アヤとコウ試しにマリに回復使ってみ?
わ、わかった…………
おけ…………
『能力発動 healing』
『能力発動 healing』
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!