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第18話

「季節外れの雪」阿部亮平
1,957
2020/03/16 07:52



あなたside


















『りょーへー分かんない』


阿部「おいで、どこ分かんないの?」


『全部』


阿部「そりゃ困ったな」






























どうも、あなたです


高校の授業に追い付けなくて困ってます


次受験生なのに!!!!!


年上の彼氏、亮平と同じ大学に行けるように


勉強頑張ってるけど


亮平の頭がよすぎるの!!!


誰か脳みそ分けてください






























『あぁぁぁぁ!!!!』


阿部「1つずつ丁寧にやったら分かるよ」


『私の脳みそ理解力ない、、、』


阿部「自分責めないで」


『一旦社会やろ』


阿部「社会得意だよね〜あなた」


『分かりやすいもん』


阿部「地理と歴史どっちが好き?」


『亮平が好き』


阿部「ありがと笑」


『反応薄いな〜』


阿部「だって照れるじゃん」


阿部「普段言ってくれないから」


『照れてる様子ひとつもないよ』


阿部「あなたの前ではかっこよくいたいからね」


『え〜、私可愛い亮平くん大好きなんだけどな〜』


『顔赤くしてる亮平くんとか見てみたいな〜』


『かっこいい亮平くんばっかじゃ飽きちゃうな〜』


阿部「それは言い過ぎ!!!」


『どんな亮平くんでも私は大好きなんだけどな〜』


阿部「どんな亮平くんも好きなの?」


『違う、大好きなの』


阿部「俺はどんなあなたでも愛してるのに?」


『私も愛してるよ』


阿部「勉強にならないな〜笑」


『亮平がいるとかっこよくて集中できない』


阿部「じゃあちょっと外散歩しよっか」


『行く!』






























亮平に教えてもらうけど全然集中出来なくて


結局毎回夜の外を散歩するの


春、と言ってもまだ3月


夜は少し寒い


今日は特に寒いかったし、夜はかなり冷え込んでる































『さむーい』


阿部「ほら、手」


『ん、』


阿部「ツンデレだなぁ」


阿部「寒いから手繋いでって言えばいいのに」


『亮平たまに超ツンの日あるからね?』


阿部「あなた程じゃないよ」


『うっそだぁ』


阿部「嘘じゃないですー」


阿部「今日は丘の公園まで行こうよ」


『寒いよ』


阿部「じゃあ戻って勉強する?」


『やだ』


阿部「ほんとツンデレ」


『ツンデレは嫌い?』


阿部「好き」


『ならいいじゃん』


阿部「ねえ、あなたは勉強嫌い?」


『嫌いじゃないよ、出来ないけど』


阿部「できればしたくない?」


『それで生きていけるならね』


阿部「1つだけしなくていい方法があるんだけど」


『え!なに!』


阿部「俺のお嫁さんになってくれませんか?」


阿部「高校卒業してからでもいいかなって思ったけど
大学受かっても被るの1年しかないし、
それなら進路決める前に言っとこうと思って」


阿部「だめ、かな?」


『だめな訳ないじゃん』


阿部「え?」


『亮平のお嫁さんになるよ、私』


阿部「ほんと?」


『ここで嘘つかない!』


阿部「それじゃああなたも阿部さんだね笑」


『阿部あなたってあってる?笑』


阿部「あなたにぴったり」


『亮平』


阿部「なに?」


『キスして?』


阿部「いいよ」


ちゅっ


『ふふっ笑 あ!雪降ってる!』


阿部「え?ほんとだ」


『季節外れだね』


阿部「でもなんかロマンティックじゃない?笑」


『そうだね、夜景綺麗だし笑』


『よし!結婚式挙げるためにバイト頑張る!』


阿部「俺も頑張ろ!」


阿部「楽しみだな、あなたのウェディングドレス」


『月が綺麗ですね』


阿部「あなたを愛してます」


『バレた!』


阿部「冷えてきたし帰ろっか」


『そうだね』




















それから勉強よりもバイト中心になったけど


相変わらず亮平との時間は大切にしてます


季節外れの雪に綺麗な夜景、


つないだ手の温もり寒い中したキス


全部、忘れない思い出だよ












2人は無事に1年後に結婚式を挙げましたとさ










END.














































約5ヶ月ぶりの更新です。


中途半端になってしまって申し訳ありません。


なのでこれを最後に完結致します。


リクエスト頂いたお話もあるので消しはしません。


自分勝手で本当にごめんなさい。


これからは天華の他の作品を


お楽しみ頂ければと思います。


いいね、お気に入り等ありがとうございました。










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