あなたside




私には好きな人がいる


けどその人は人気者で


ツンツンツンデレで、幼馴染。




ほら今日だって大吾に周りには


女の子も男の子も沢山いる


私なんて目にも入らないよね……










なんて思ってたけど


あなたの帰りが心配だからって同じ委員会で、


一緒に帰ってくれる




挨拶だってまともにしないし、


話しかけてもツンツンしてるけど


寝る前に必ず電話して、学校でも目があったら笑ってくれる


いや、笑われるの方が正しいかも笑


なのに今日は違った。







    『チラッ)』

西畑「…………」



一回も目が合わないし




    『おはようございます（小声』


西畑「でなでな、昨日こう言うことがあってんほんまにおもろかったわ笑」


「「アハハ笑」」



いつも囲まれてるだけなのに


楽しそうに話してたし






    『大吾かえr…』


西畑「悪い、今日予定あるから帰れねえ」


    『そっか……』


西畑「じゃあ、電話するから」


    『うん、じゃあね』





一緒に帰ってもくれなかった



もしかして、彼女さんができたのかな………？


いやだ、いやだいやだ


もう一緒に帰れないの？


とか思ったら涙が止まらなかった


私の恋は苦いカカオの味がした


急いで家に帰って部屋にこもったまま


泣いて泣いていつのまにか眠った


 もう2時間が経ったのか


スマホを見て知った


L○NEを見てみると50件も来てる


誰だろう？


見てみると全て大吾だった

L○NEを読んでたら大吾から電話が来た




    『もしもし……？」


西畑「あなた悪かったな今日帰ってやれなくて」


    『ううん、大丈夫』


    『あっ話したいことあったんだよね、今から公園行くかr……』


西畑「来なくていい」


    『えっ？』


西畑「今あなたの家の前にいるから」


    『なんでっ』


西畑「出てきてくれへん？」


    『分かった、ちょっと待って(ガチャ』











西畑「ありがと」


    『で、話したいことっt…』


西畑「なんで泣いてるん？」


    『泣いてなんかっ』



ない………って言うつもりやったのに


何かが頬を伝った


    『なんでっ？』


それは拭っても拭っても溢れてきた












ギュッ


西畑「なんで泣いてんかちゃんと教えて？」


    『大吾がっ…目も合わせてくれなくて
        朝も楽しそうに話しとるし、一緒に帰ってもくれへんから
        彼女さんでも出来たんやないかって、私は、失恋したんかなって
        思ったら涙が溢れて止まらんかった』


西畑「ありがと、失恋したんかなって事は
           あなた俺のこと好きでいてくれたんよな」


    『そうやで？ずっと大吾のこと好きやったんよ？』


西畑「……ばーか、俺の方がずっと好きだったんやけど」


    『えっ？』


西畑「あなた、好きです、おれと付き合って？」


    『お願いしますっ』


西畑「じゃあ泣き止んで？」


    『ん』


西畑「あなた大好きやで」










































この日から苦かった恋心に



たくさんのお砂糖が降り注ぐようになりました
























end.